第四章
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「滅茶苦茶酔ってるわよ」
「そうですよね」
「お顔が真っ赤で」
それにだった。
「足元ふらふらじゃない」
「お互いそうですね」
「だからね」
「駅まで行くにも」
「ちょっと苦労するわね」
「ちょっと以上ですね」
「だからね」
それでと言うのだった。
「二人でもう助け合ってね」
「そうしてですね」
「行きましょう」
「わかりました」
晋太郎は愛梨の言葉に頷いた、そしてだった。
二人は駅までの戻ることにした、実際に肩を組み合ってふらふらになり何度もこけつつも向かった。その時に。
二人は先程通った廃寺の前に来ようとしていた、するとあからさまに柄の悪そうな十代の男女が数人でだった。
何かをしようとしていた、愛梨はそれを見て晋太郎に言った。
「今から画像撮るから」
「携帯で、ですね」
「こっそりとね」
相手にわからない様にしてというのだ。
「見付かったらこっちに来るし」
「来たらですね」
「今の私達じゃね」
泥酔しきっている状態ならというのだ。
「もうね」
「どうしようもないから」
「そう、だからね」
「ばれない様にですね」
「こっそり撮って」
廃寺に悪さをしている現場をというのだ。
「ネットで晒して」
「先輩ツイッターしてますしね」
「それで警察にも通報するわよ」
「わかりました」
「下手に注意するより」
そっとだ、二人で物陰に隠れていた。泥酔していて動きは普段より遅くなっていたが何とかそこまで出来た。
「それよりもね」
「通報や晒しですね」
「そっちの方がいいのよ」
「ドキュンには注意するよりも」
「晒すべきよ」
「反省しないですし」
「それなら社会的制裁よ」
そちらの方が遥かにいいというのだ。
「だからね」
「はい、それじゃあ」
「今からね」
「通報とですね」
「晒しよ」
こう言って携帯で現場の動画を撮ろうとしたし実際にそうした、愛梨はこれでよしと見て後は連中が去るまで待とうとしたが。
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