第三章
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「あそこ北朝鮮の拉致ないって言ってたじゃないですか」
「あったわね」
「誰でも見てわかりますよね」
「もう真っ黒だったわね」
「そう、日本人が攫われていてね」
「それが明らかでも」
それでもというのだ。
「否定するとかね」
「国民を守ろう、救おうとしないで」
「何が庶民の味方か」
「逆ですね」
「しかもあそこテロはするし」
それにというのだ。
「核開発とかね、一党独裁で」
「世襲制の曲産主義とかで」
「そんな変てこりんな国が大好きなんて」
「しかも階級制度まであるのに」
「おかしいでしょ」
「何か教育もあの国のが理想だとか」
「そんな政党とか系列の組織とかね」
間違ってもというのだ。
「庶民の味方じゃないですね」
「日本人の敵でしょ」
「そうですよね」
「そんなインチキ政党よりもね」
それよりもというのだ。
「串カツはね」
「庶民の味方ですね」
「正真正銘のね」
それだというのだ。
「たこ焼き、お好み焼きもそうだけれど」
「あとうどんも」
「大阪の料理らしくね」
「庶民の味方ですね」
「まさにね」
愛梨は笑って言った後でビールを豪快に飲んだ、そうして海老の串カツを頬張った。晋太郎と共にふんだんに飲んで食べ。
二人は愛梨が話した通りにかなり飲んだ、そして食べた。それで愛梨はお勘定を済ませた後で携帯で兄に連絡をしてから晋太郎に言った。
「駅まで来いってね」
「あれっ、お店まではですか」
「兄さんお店の場所知らないらしくて」
「カーナビは」
「今故障しててね」
それでというのだ。
「無理なの、それでね」
「駅までですか」
「そこまで辿り着けば」
「車で待っていてくれるんですか」
「そう言ってるわ」
かなり酔っていて携帯の文字の入力もかなり怪しくなっているがそれでも画面を見て晋太郎に話した。
「ラインでね」
「それじゃあ」
「ええ、今からね」
「駅まで行きますか」
「二人で行きましょう、道はわかってるから」
「そこまで辿り着けます?」
「辿り着かないとね」
そうしないととだ、愛梨は晋太郎にふらつきつつ応えた。
「帰られないわよ」
「そうですか」
「ええ、ただね」
「先輩滅茶苦茶酔ってません?」
「そう言う君もね」
愛梨は晋太郎にこう返した。
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