第七十六話 群雄、一同に集うのことその四
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「縁があるような」
「そういえばそうなのよね」
荀ケもその劉備を見て頷く。
「そっち凛もいたし楊州のね」
「呂蒙ちゃんもですよね」
「妙にあんたと縁があるような」
「気がしますよね」
「何か世界が混ざってません?」
張勲がさりげなく突っ込みを入れた。
「私もそれ言うと複雑ですけれど」
「というか七乃やわらわはどれだけ名前があるのじゃ」
「その呂蒙さんや凛ちゃんもですね」
「二つや三つではないからのう」
「そうですよね」
そんな話をしてだった。
ここでだ。孔明が言うのだった。
「あの、今回こうして会議を開くのは」
「ええ、こうして皆さん集まりましたから」
袁紹が孔明の言葉に応える。彼女の後ろには田豊と沮授が控えている。
「これからのことをお話したいのでしてよ」
「それまでに何でこんなに時間がかかるのよ」
孫策が苦笑いと共に言う。その間に劉備は用意されていた席に座る。孔明と鳳統は彼女の後ろに控えて立つのだった。
そのうえで会議に参加する。その中で袁紹は話していく。
「まず。わたくし達の目的ですけれど」
「董卓討伐ね」
「ええ、それですわ」
まさにそれだと。曹操に返すのだった。
「あの憎むべき大罪人を成敗しますわよ」
「さもないとやられるのは私達だからね」
曹操はこの事情も口にした。
「それに天下もどうなるかわからないしね」
「今都の民は董卓の圧政により塗炭の苦しみを味わっていますわ」
袁紹はきっとした口調で話していく。
「だからこそ。わたくし達はこうして立ち上がったのでしてよ」
「その通りね。それでよ」
孫策は袁紹の話をここまで聞いたうえであらためて彼女に問うた。
「こうして集ってね」
「ええ。それで」
「その後よ。どうするの?」
「どうするのとは?」
「だからよ。これから色々決めないといけないじゃない」
孫策からこのことを話すのだった。
「まずは盟主と戦略ね」
「盟主はもう決まりでしょ」
曹操は一番に決めないといけないそれはだというのだった。
「麗羽しかいないでしょ」
「まあね。私達の中で一番広い場所に多くの人口を治めてるし」
「あれなところもあるけれど申し分ないでしょ」
曹操がこう言うとだった。その当人が文句をつけてきた。
「あれというのは何でして、あれとは」
「話がややこしくなるからその話は後でね」
「気になりますわね、そこが」
「だからいいから。とにかく盟主は貴女で決まりよ」
「そうですのね」
「嫌なら別にいいわよ」
これは駆け引きだった。曹操のだ。
「したくないのならね」
「むっ、そうきますのね」
「どうするのよ、それで」
「では。わかりましたわ」
結局袁紹しか適任者がいなかった。やはり五州を治めている
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