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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
狡猾な罠
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さまに奇妙な部屋に侵入していた。
其処には多数の宝箱と、更に多数の棺桶が整然と並ぶ空間。
部屋の奥には上階へ登る階段があり、アルルは迷わず階段へと移動する。

「な、なぁ…一個くらい開けてもええんちゃう?」
「はぁ?バカなの?どう見たって罠じゃない!」
「確かにあからさまに罠や!でもな、罠を仕掛けるのに、こないあからさまなのも変ちゃうか!?第一この部屋に入る事の出来る人間は居ないはずや!そんな所に罠を仕掛けて何になるんや!?それに、ごっついお宝があるかもしれへんやろ…伝説の武器とかが…」
「う、う〜ん…」
悩むアルル。

「何、悩んでんだよ!罠に決まってんだろ!早く行こうぜ!」
ウルフは先を急がせる。
「でも確かに、こんな所に罠を仕掛ける意味が分かりませんよね…それに凄いアイテムがあったら嬉しいですよね!」
ハツキも宝箱を開けたい様だ。

実はアルルも宝箱を開けたいのだ…でもトラップが怖い…何より先日リュカに言われた事が、脳裏にこびりついている…
『僕が居なくても町まで帰れる様にしないと…』
今、パーティーの命を握っているのはアルルなのだ!
アルルの判断一つで、生死が決まるかもしれないのだ!

もしリュカだったらどうするだろうか…しかし、それは明白だ!リュカだったら宝箱には手を付けない!
それはリュカにとって、宝箱の中身は必要ない物だからだ!
リュカはバラモスを倒す事への執着はない。
何故なら、この世界の住人ではないから…

しかしアルルにとっては重大な事だ!
少しでも強い武具を手に入れ、少しでも早くバラモスを倒さなければ…
自分と家族の住むこの世界に、少しでも早く平和を訪れさせなければ…
アルルは悩む!
アルルは迷う!
世界の為に、仲間の為に、そして自分の為にはどうすれば良いのか…
果たしてアルルはどうするのか…




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