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マイ「艦これ」「みほ3ん」
EX回:第79話<豪華な布陣>
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「なんだ、お前が美保の提督か?」

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マイ「艦これ」「みほちん」(第3部)
 EX回:第79話(改1.3)<豪華な布陣>
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入ってきた量産化されたブルネイの艦娘たち。そのメンバーを見て一番驚いたのは私くらいだろう。

「初めまして……皆さん」
まず中央に居たのが長身の扶桑さん。
その後ろから恥ずかしそうにチラチラ見ているのは他でもない!

「山城さんじゃないか!」
叫んだ私は思わず硬直した。

(ごめん、苦手……)

「どうした? 美保」
私の慌て振りにブルネイ司令が聞いてくる。

「あ、いや」
(いかん。今ので、余計に目立ってしまった)

何となく後ろの山城さんの視線が気になる。

「……」
扶桑姉妹が、こちらを見ながら何か、ささやきあっている。
『あれが美保の提督?』的な会話をしているのだろう。

試作型とはいえ苦手な艦娘が出現するというのは抵抗感がある。

(しかもこれは『未来レシピ』だから、もし完成型に近いとすれば、なおさら苦手だよな)

それでも幸いなのは私が直接、彼女たちの戦いを指揮しなくて済むことだ。

……と、ここまで考えた私だったが。

(ダメじゃないか!)

ブルブルと首を振って猛省した。

(軍の司令たる者が別の鎮守府とはいえ同志たる隊員たちを無下(むげ)に嫌っては!)

先行していたブルネイの試作型艦娘たちの性格が美保と微妙に違っていたように、この扶桑姉妹も、ちょっとくらい性格が違うかも知れないのだ。

(……それに期待しよう)

私は冷や汗を(ぬぐ)いながら自分に言い聞かせた。

 そんな私を(いぶか)しながらもブルネイ司令は彼女たちの前に立つ。
「まあ、美保の艦娘たちは、だいたい分かっているだろうけど」

そして振り返った。
「改めて紹介しようか」

ブルネイ司令の言葉を受けて扶桑姉妹も私語を止めてシャンと背筋を伸ばす。

横に立っていた技師が軽く頷き、手にした表を見ながら紹介を始める。
「えっと左から順に、戦艦『扶桑』と『山城』姉妹。そして正規空母『加賀』、軽巡『天龍』と『最上』です」

彼自身、初めて出会う艦娘も居るのだろう。念を押すようにゆっくりと語る。その紹介に合わせて、場の艦娘たちが順次、敬礼をしていく。

(ありゃ)

……山城さんに気を取られて意識していなかったけど。戦艦二隻に正規空母って豪華な布陣だな。

扶桑姉妹は大輪の百合の花のようだし、落ち着いている加賀は一航戦だ。赤城さんが意識しそうだ。

「なんだ、お前が美保の提督
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