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リリなのinボクらの太陽サーガ
初戦のハプニング
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したね』

え、イクスは私の経験値がわかるの?

『いえ、カンです』

カンかい。
まあ現実にレベルアップ音が鳴ってパワーアップするなんて見れるワケないし、確かにカンでそれっぽく思うのが妥当か。

CALL音。

『シャロン、聞こえるかい?』

「どうしたの、シオン?」

『レーダーでその地区一帯のモンスターの反応が全て消滅したのを確認した。ミッション完了だ』

おお! つまりこの辺りの地区を解放できたって訳で、ちょっとした達成感に満たされた。ミッション完了報告もしてくれるシオンには本当に助かった。

で、とりあえずドレビン神父の所に戻ってくると、早速この辺りで仕事をしたり居を構えたりしていた市民達が瓦礫を片付けるなどの復興作業を始めていた。確かに次の襲撃がいつ来るかわからない以上、一分一秒も無駄には出来ないか。でもさ、来るの早すぎじゃない……?

「ん、お疲れ様シャロン」

「お疲れ様、ケイオス。ミッション完了報告はナンバーズにも届いてるから、私達もちょっと一息してから帰還しよう」

「了解」

市民の復興作業を眺めながら休憩するのってちょっと罪悪感はあるが、まあ、役割が違うのだから気にしなくて良いか。

「二人とも、コーヒーだ。武器商人の淹れたもので良いなら飲むがいい」

「ん、ここの店主はどうしたんだ? まだ戻ってきていないの?」

「戻ってきているぞ、今は店の奥で在庫や機材をまとめているのでな。曰く、この有り様では当分この店は使えない、だからシェルターで経営させてほしいとのことだ」

「シェルターで経営? 食堂でコーヒーを提供するつもりなのか?」

「シオンの許可が下りれば別にいいんじゃないかな? 皆も水だけじゃ飽きるだろうし、コーヒーなどの嗜好品を提供してくれるのは兵士達のストレス緩和に繋がる。そもそもアウターヘブン社は公共機関じゃない、PMCだ。しかもここは支部だしミッドが隔離されている今、避難民とはいえ、何もしない人にいつまでも食事を提供できる余裕は無い。何かしらの提供が無いと長期的に考えたら到底やっていけないもの」

なんてことを言うと、いきなり通信越しにシオンの声が聞こえてきた。

『話は聞かせてもらった!』

「おおぅ!? き、聞いてたのね、シオン……」

『知っている、シオンさんは何でも知っている』

「いや怖いよ……」

『冗談はともかく、シャロン。通信が終わったら切っておくべきだよ。無線が繋がりっぱなしだと、傍受される危険があるからね』

「繋がりっぱなし……あ!」

さっきのCALLの後、無線を切ってなかったのか。でも……まだ使い慣れていないんだからしょうがないよね……。

『次からは気を付けてもらうとして、許可の話だけど
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