初戦のハプニング
[8/20]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
。つまり引き出し方さえわかれば、誰でもアンデッドと戦えるようになる。ある意味その技術の有無でその世界の命運が左右される訳で、もし使い方を誤れば、それは第二の核兵器となってしまう。
直接攻撃して大勢殺すことが出来るのが核兵器。こっちは既にある物だから、まだわかりやすい。そしてこの場合はというと、生き残る技術を与えないことで大勢殺すことができる。武器を取り上げて為すすべなく死の闇に追いやる、見捨てられた者達に生き残る術はない。エナジー技術には、そういう側面があるのだ。
「ん、生かす相手を選別できるという点の見方を変えれば、声帯虫と同じだな」
「声帯虫?」
「その話は後にしよう。今はモンスター退治、ひいてはエンチャントを安定出力で使えるようにするのが先だ。シャロン、ウーニウェルシタースにはさっき言ったエナジー技術が少し組み込まれている。コントロールのサポートなら今の時点でも可能なんだ」
「この刀がコントロールを?」
「まず、ウーニウェルシタースには地水火風4つの属性を基にしたサポートシステムがある。刀を使わずとも起動さえしておけば、どれか1つのサポートを常時受けられる」
「地水火風……4つのサポートシステム……」
「しかし今はどれも設定がないから、起動しても意味が無い。今回は地属性のサポートシステムをエンチャント専門に調整しよう」
ケイオスが鞘に付いてる端末をポチポチいじると、刀の鞘に文字が浮かんだ。
「設定はできた。あとはモードの名前だが、どうする?」
「じゃあ……ブレードガッシュ」
「了解、以後地属性のサポートシステムの名前はモード・ブレードガッシュだ。そのシステムが動いてる時はエナジーの出力コントロールを補助してくれる他、他の者から属性攻撃を受けた場合、避雷針のようにダメージを受け流してそれを刀に纏わせることができる」
「攻防一体なんだね」
「エンチャントを使うなら、モードと属性だけ選択すればいい。この場合、風の剣を選べばエンチャント・クラウドとほぼ同じ効果を発揮できる」
という訳で、ケイオスに言われるまま早速試してみた。難しいことを考えずとも、エナジーを込めるだけで属性変換が行われ、民主刀を纏うように紫色に輝く刃が形成された。もちろんソル・デ・バイスで増幅はされてないから、弱点属性で攻撃してもダメージは4倍までにはならないだろうが、それでも弱点を突けるようになるのはメリットが大きい。これなら今後も有効に使えるだろう。
そこからは効率が一気にアップした。本気出したケイオスがちょっと目を離していた1分の間に半径5km圏内のクレイゴーレム35体を倒してきた一方で、私はクレイゴーレム3体とグリーンスライム5体を必死こいて戦い、何とか倒した。
『あ、レベルアップしま
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ