初戦のハプニング
[20/20]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
りとこちらを向いたなのはの赤い目が一瞬だけ光り、右手の刀に左手も携えた彼女は……
斬撃モード!
斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬!!!
ズバズバズバズバズバズバズバズバズババッサリ!!!
「ぐあぁあああああああああああああああああぁぁああああ!!!!!?!?!??!」
「シスターシャッハ!?」
万全の状態の私でも防ぐのは厳しい高速の斬撃を浴び、シャッハの肉体は宙に吹っ飛ぶ。血しぶきが周囲に飛び散り、真っ赤な池を生み出していく彼女へ向かってなのははジャンプすると……、
「斬奪ッ!!!」
シャッハの胸部へ左手を突き出し、彼女のリンカーコアを抜き出してしまった。くるくると回転しながら着地したなのはは左手でリンカーコアを握り潰し、体内に吸収してしまう。あれはラタトスクがクロノに行った技と、ほぼ同じだった……。
「ごちそうさま」
ドシャッ。
崩れ落ちるシャッハに背を向け、なのはは……いや、リトルクイーンはペロリと左手の指についた血をなめた。その姿はまさしくヴァンパイア……人類種の天敵たるイモータルだった。
「……」
「さて……次はあなただよ、フェイト・テスタロッサ」
「……。バルディッシュ、カートリッジロード……!」
もう……今の彼女と言葉を交える意味は無い。私達の知っているなのはが目覚めず、リトルクイーンとして人類の敵となるなら、私は……!
「友として……あなたを討つ! エターナルブレイズ、フェイト・テスタロッサ、参る!!」
「そっちが名乗るならこっちもやろうかな。エターナルエース、高町なのは、参る!!」
直後、闇に堕ちた紫と、光に染まる金色が交差した。遠く、北の方から哀しい狼の遠吠えが響き渡るのが、まるで故人達がこの戦いに抱く悲哀を表しているようだった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ