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リリなのinボクらの太陽サーガ
初戦のハプニング
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覆う黒い籠手があった。何というか……ファンタジーな騎士にサムライ要素を加えたような感じだ。

「いいでしょ? 今ここで聖王教会の騎士達を食べて作り上げた、闇のバリアジャケット。これで……私は無敵だよ」

「無敵とは、思い上がりも甚だしいですね……!」

突如、地面からシスターシャッハが飛び出し、なのはへ怒りがこもった巨大トンファーを彼女の顔面にぶつける。剣なのか鈍器なのかよくわからない彼女のデバイスのトンファーだが、シャッハの攻撃力が凄まじいのは事実で、あれなら大岩の一つや二つは何の抵抗も無く砕けるに違いない。

だが……、

「フフフ……」

「なっ……!?」

殴られたはずのなのははその場から動くどころか、顔も微動だにせず、その上痣の一つもなく、ただただ不気味な笑みを浮かべていた。まるで何のダメージにもならなかったように、ゆっくりとシャッハのトンファーをどかす。

「シスターシャッハは相当強い武闘派だって聞いてたけど、え? まさかこれで攻撃したつもりなの?」

「た……高町なのは。あなた、まさか……!」

「あ〜あ、つまんないの〜。でもこれじゃあなたの面目が立たないでしょ? 私に食べられて死んだ騎士達の無念も晴らしたいんでしょ? だからほら、思う存分攻撃してみなよ。何度かやれば一撃ぐらいは通るかもしれないよ〜?」

「ッ……いいでしょう。普段はやりませんが、あえてその挑発に乗ってやりましょう。聖王教会の騎士を……なめないでください!」

そこから始まるシャッハの連続波状攻撃。なぜか何の抵抗もしないなのはに対して、シャッハはマシンガンの如くひたすら殴打、殴打殴打、殴打殴打殴打。生身の人間どころか、防御特化の魔導師でも……ううん、知り合いの中ではトップクラスの防御力を誇るザフィーラでもあの攻撃を受ければ確実に気絶、あるいは頭蓋骨陥没か骨折レベルのダメージ間違いなしだろう。

なのに……、

「ふ〜、いやいや待って待って、コレ弱すぎない?」

「ば、バカな……! あれだけ喰らって、何のダメージもない……!?」

埃でも払うように胸元を払うなのはに対し、シャッハは今までの攻撃が……鍛錬の成果が全く通じないという現実に、酷く打ちのめされていた。だって……生真面目をそのまま体現したような彼女が、正しい信念のもとで培った強さは決して負けないと普段から態度で示していた彼女が……真っ青に後ずさりして、震えていたのだから。

それにしても何だ、あの異常な防御力は。なのはは闇のバリアジャケットと言っていたが、まさかその性質はアンデッドと同じ……エナジー使い以外の攻撃の無効化……!

「フフフ……フフフフフ……」

「ッ……!」

真相に気付いた私がシャッハに撤退を伝えようとしたのを察したのか、ちら
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