初戦のハプニング
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じかな。理解できたよ」
『それはそれとして今日の襲撃に来た敵について対処を決めて欲しい』
「待って。そもそもの話、なぜ高町なのはが聖王教会に向かっているの?」
『それはフェイト・テスタロッサ執務官がフレスベルグを封印した棺桶を持ち込んだからだろう。高町なのはがイモータル側になった以上、少なからずあの怪鳥の回収を目論んでいるに違いない』
「イモータルはパイルドライバーで浄化しない限り、いずれ復活する。暗黒物質の大量吸収でも回復を促進されると考えると、回収されればせっかく倒した敵のボスが復活することになる。でもフェイト・テスタロッサは管理局のエナジー使いで、サバタさんの……」
『おや、シャロンは彼女のことを知ってたのかい?』
「名前だけはね。とにかくその人、撃墜して怪我を負った状態だから高町なのはと交戦した場合、逃げに徹すれば時間稼ぎはできるだろうけど、勝てる見込みはほぼ無いと言っていい。でも……見方を変えれば、放っておいても十分戦える人でもあるんだよなぁ。それも戦闘経験豊富で、かつ強力な魔導師、エナジーも使えて万能という……何この上位互換系人間」
『(でも彼女、最近食事もおぼつかないレベルで大変みたいだけどね)あ〜とにかく今敵はまとまってるから、先制攻撃すれば壊滅的なダメージを与えられるよ。その一方で今のイモータル・ダンジョンはもぬけの殻同然。敵軍を迂回していけば大した被害も無く潜入できるだろう』
「待って。北のイモータル・ダンジョンって確か、本土から離れた島にあるんだよね。船も無いのに、どうやって海を渡るの?」
それにもし船があったとしても、使うのは勘弁したい。だって酔うし……。
『それは心配ない。かなり古いが、本土から直接行ける道がある』
端末を通じて展開されたマップによると、どうやら地下水路を経由していくようだ。このルートは元々、水の供給だけでなく島が孤立した時のための緊急避難路でもあるのだろう。しかし島に貯水タンクなどを作らずに本土から送る形にしているということは、他の島にも同じものが……?
ただ、ここは同時に敵の防衛陣地だ。日の光がまともに届かない以上、襲撃で生き残ったアンデッドはそこに隠れているに違いない。さて、ミッションアップデートだ。どうする?
1:敵の本隊へ先制攻撃する。
2:聖王教会で高町なのはと敵軍をまとめて迎撃する。
3:地下水路を高速で走り抜け、北のイモータル・ダンジョンを攻略する。
4:シェルターに引きこもる。
あ〜うん、4について考えたのは、私は今の所自分の命にかえてまで戦う理由は無いからだ。生き残るために足掻きはするが、時には諦めも肝心だと思っている。
それはさておき、1の先制攻撃は……普通に考えて有効な手だとは思う。敵兵器がこれまで
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