初戦のハプニング
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る内容、関係ない責任で雁字搦めにしようとする作意。視界が……闇に染まる。
「いい加減にしろ。これ以上シャロンを苦しめるなら……潰すぞ」
「悪魔とも噂されるケイオスさんが歌姫のボディーガードをしているのもスクープですが、我々には報道の義務があります。力づくで邪魔すれば立場が悪くなるのはそちらですよ」
「それが? 印象が悪くなろうが、あんたらを消した方がシャロンのためになるなら俺は実行するぞ」
基本的に後の事はあまり考えないケイオスが、マスコミに対して実力行使をしようとする。そこに待ったをかけたのは、ドレビン神父だった。
「ケイオス、ここは私の出番だ。お前はお嬢さんを支えてやれ」
「……」
立ち上がり、マスコミからかばうよう前にずいっと出るドレビン神父。一応彼の存在はマスコミも知っているが詳しい情報は無いらしく、気迫負けしたかのように一歩後ずさりした。
「さて……報道の義務だと抜かした奴がいたが、では私もその義務を利用してやろう。貴様達を取材してやる」
愉悦顔を浮かべたドレビン神父はマスコミの一人を指さす。
「まずは貴様だ。そう、そこの貴様だ。貴様の名前はゴ・マスリ。ミッドチルダセントラル放送局勤務12年の38歳、独身」
「!?」
「貴様の仕事は記事の捏造が主だ。会社は管理局との癒着が強く、貴様も甘い蜜を味わいながら記事に管理局の好みそうな内容ばかり記載する。そんな貴様の趣味は……女性DSAA選手の盗撮か」
「な、何を根拠に……!」
「しらばっくれるのは別に構わないが、それならデータが全て破棄されても、貴様の知ったことではないな。デスクの左下にある小ロッカー、背面にテープで付けた封筒の中のデータチップが割れても、貴様には何の関係も無いのだろう?」
「あ、あぁああああああああああ!??!!?!?」
「なぜ悲鳴を上げるのかね? 私は貴様の趣味の話をしただけだ、いささか低俗だと思うがな。おっと次にそこの貴様、関係ないフリをしている貴様だ。貴様の名前はビンジョ・ウテン。MMM新聞勤務8年、29歳所帯持ち」
「ま、待ってくれ……!」
「貴様は彼の盗撮写真を利用して、相手をゆすって多額の金をむしり取ったり、ドーピングしているなどの偽記事を作ると脅して自分の言いなりにしたりしている。そんなことをしていると妻子に知られたら、破綻確実だな」
「やめろぉ! やめてくれぇ!!」
「怯えることは無い、私は貴様達を取材しているだけだ。本人の望まぬことまで根掘り葉掘り聞いて、面白半分に情報を拡散するのが貴様達の取材なのだろう? それを素人が真似しているに過ぎん」
え〜っと、真似ってレベルを超えてる気がするけど……ま、いっか。相手もヤバいことやってるし、因果応報って奴
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