初戦のハプニング
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第1管理世界ミッドチルダ
クラナガン北部 スクランブル交差点
唐突だが、世紀末世界におけるチョコバナナの作り方について一つ思うことがある。アイテムボックスの上の欄にチョコレート、下の欄にちからの実を置いて、チョコレートを溶かすとチョコバナナが出来るのだが……あれ、皮にチョコついてるよね? 普通に皮を剥いて食べるなら、チョコを付けた意味が無いんじゃないかと、私はある光景を目の当たりにするまでずっと思っていた。そのある光景とは……、
ジャンゴさんがちからの実を皮ごと丸かじりしていた光景である。確かにあれなら皮にチョコつける意味あるわぁ……。いや、確かにバナナの皮は一応食べられるけど、ああやって生で食べるのは驚いた。
「……」
そういうカルチャーショック……? を受けるのは異世界では当然だと思う。国同士でも起こるんだから、次元世界でもそれは顕著だろう。ただ疑問なのは、各世界の起源はどうなっているのか、ということだ。地球だと進化論で猿から人類が誕生したのが一般的だけど、異世界の人類はどうやって人類になるに至ったかが不明なのだ。あ〜うん、色々気にしすぎとか、野暮って言いたいのはわかるけど……やっぱり気になるんだよね……。
それはそれとして少し話は変わるけど異世界もの……特に転生ものの小説には一つの共通点があることがわかった。それは、主人公が宗教に入っていないことだ。なぜって、転生ものには高確率で神や女神が出てくるのだが、もし主人公が宗教に入っていたら確実にもめごとが起きるからだ。特にキリ〜な人達はね。故にもし彼らを主人公にした場合……、
『〇〇さん。私は神です。あなたを転生させます』
『いやだい、いやだい! こんなのぼくちんの信じてるカミサマじゃないやい! カミを名乗る不届きものめ、ぼくちんが成敗してやるぅ〜!』
『コラァ! 人の、じゃなくて神の話を聞けぇ! こんなところで暴れるなぁ!』
なんて感じになるからだ。あと……注、これはイメージです。
「そろそろ現実逃避は終えて、と……はぁ、今いるモンスターはてっきりクレイゴーレムだけだと思ってたのに、あんなのまでいたなんて……」
モンスター退治に出た私達は、そこで遭遇した敵に呆れの気持ちも込めてため息をついた。なお、フーちゃんはミウラちゃんと緑髪の少女……アインハルトちゃんに任せてきた。本人達は困惑していたが……まぁ、大丈夫だろう。フーちゃん、なついてたし。
で、話は今に戻るが、色んな道を塞ぐように留まっている、ぶよぶよしたモンスター……とあるゲームの影響で雑魚扱いされがちだが、実際に戦うと初見殺し同然の強さを持つアイツ。ジャンゴさんも初めて見つけた時、その場から動かないからと迂闊に剣で斬りかかって痛い目を見たことがある敵、ス
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