戦士のアウェイクン
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。なんで今まで思いつかなかったんだろう……」
「天の聖杯や魔力の関係で、エネルギーの心配が無いって先入観があったからじゃないかな? まぁ私が言いだしておいて何だけど、モナドが本当に使われてるとは限らないし、捜索は継続しておいた方が良いよ」
「だね。でもサクラのおかげで今の所、モナドに関しては意識を少し傾けておく程度で十分ってわかったよ」
神剣モナドに関して謎は多いが、普通に探すだけじゃ見つからないことを考慮すると、サクラの言っていることはこの場にいる全員が道理だと考えた。
「という訳で話にも出てちょうどいいし、そろそろツァラトゥストラとデウスの居場所について話をしたいんだけど……」
「いくつか見当はついてるって言ってたよね。どこなの?」
「あくまで候補地だということで聞いてね。まず一つがミッドチルダの月の片方、ブルームーン。管理局製SOPサーバーがある場所なんだけど、そのサーバーが怪しい。もしかしたらそれと知らずに管理局が利用していたのかもってね」
「ブルームーン……。イモータルがミッドチルダを封鎖しているのも、ツァラトゥストラかデウスがその世界にあると考えれば、その力を手に入れるためにそれぐらいしててもおかしくないか……」
「あるいは向こうも探してる途中かもよ? “本体”ではなく“鍵”を、だけど」
「鍵?」
「ツァラトゥストラは制御装置の機能を持ってる鍵を失っていて、まともにコントロールできない状態なんだ。過去にツァラトゥストラの所までたどり着いた周回世界はいくつかあったんだけど、何らかの理由で破壊できず、せめて永劫回帰だけでも止めようと思っても、その“鍵”が無いからプログラムを変えられなくて、結局為すすべなく分解されちゃったみたい」
「えっと……魔力で無限に再生できるデウスを破壊するには、先に魔力の生成元でもあるツァラトゥストラを破壊しなくちゃいけない。でもツァラトゥストラもそう簡単には破壊できないし、停止させようにも“鍵”がなくちゃどうしようもないってことかな?」
「正解、サクラは話をするのが上手いね〜」
「えっへん!」
「という訳だから、万が一破壊できなかった時に備えて、ツァラトゥストラの所へたどり着くまでに“鍵”も見つけておきたいんだけど……実はこの“鍵”には一筋縄ではいかない性質があるんだ」
「一筋縄ではいかない性質?」
「どうも“鍵”ってのは“接触者”と相反する性質があって、似て非なる能力を持って生まれるらしい。磁石のN極とS極みたいな感じ。だから“接触者”と“鍵”を見分ける判断がつきにくいんだって」
ん? 似て非なる能力を持って、というのも気になるが、それより“生まれる”と表現したことに、僕やリタ、サクラも疑問に思い……気づいた。
「も
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