戦士のアウェイクン
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?」
「お約束というものをご存知だったんですね、ジャンゴさま……」
リタがツッコんだことで話を区切り、レヴィとサクラは僕とリタに次元世界の状況について説明を始める。石化してから治るまでが2年、オーギュスト連邦、ミッドチルダ封鎖、管理局所属のエナジー使いの全滅、公爵デュマによる本局掌握……大体の基礎情報はこの時全て把握した。また同時に虚数空間でシュテルに助けられ、彼女から聞いた話もサクラから語られたため、僕とリタはこれで情報をサクラとほとんど共有したことになる。
―――“接触者”の正体は教えてくれなかったけど、多分誰も知らないのだろう。
「ははぁ……それはまた、どこから手を付ければ良いのかわからないぐらい大変だ。だけど“天の聖杯”……“接触者”を守り切れば銀河意思の攻撃が止められるって知れたのは大きいかな。僕は特にそう思うよ」
「ジャンゴさまに限らず、世紀末世界の人間にとってみれば悲願も同然ですからね。しかし“接触者”は一体誰なんでしょうか……」
「……お兄ちゃん、“接触者”も確かに重要だけど、ツァラトゥストラやデウスの居場所がわからないと、“接触者”を見つけた所で次の手が打てないよ? それにヴァナルガンドの封印だって、急がないとカーミラさんの精神力が持たないだろうし」
というかジュエルシード事件から2年半経った髑髏事件後に封印が一度解けて、それからまた2年経ってる訳だから、もしカーミラの石化が同じ期間だけ持つと仮定した場合、あと半年以内に解決しなければ今度こそヴァナルガンドは次元世界に出て破壊の限りを尽くすだろう。正直、僕でも焦りを禁じ得ない。
「サクラの言う通り、ボク達エルザは世界中を巡ってそれらの調査をしてきた。一応、場所にいくつか見当はつけてるんだけど、こんな情勢だからなかなか詳しく調査ができなくてね……。ただ、封印の要によさそうなものは見つかったよ」
「本当!?」
「うん、“神剣モナド”っていうロストロギア級の武器だ。詳しい能力はともかく、絶対存在の封印に使うならこれぐらいの代物が必要だろうって具合に話がまとまってる」
「モナド……」
「会社の調査によれば、モナドは複数本あるらしい。それでボク達は2本探してるけど、今はまだ1本しか見つけてないんだよ。しかも未回収」
「未回収なのはともかく、なんで2本なの?」
「サクラ、ファーヴニルのこと忘れちゃった?」
「あ……そっか! 確かにシャロンさんが月詠幻歌を歌ってくれるとは限らないし、彼女を無理やりミッドに縛り付ける訳にもいかないもんね。それじゃあ聞くけど、その発見済みの1本って、どこにあるの?」
「ギンヌンガ・ガプ。この次元世界において、最も危険な土地。自然の力が人類すら寄せ付けないほどに強力で、無数の冒険家が
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