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リリなのinボクらの太陽サーガ
戦士のアウェイクン
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かけしてしまって……」

「私もごめん。ちょっと自制が効かなくなってた……」

「大丈夫、二人の気持ちは痛いほどわかってるから。痛覚が鋭敏になるほどに……」

「ある意味ダメージ2倍状態って奴かな? 3000倍とかだったらギャグの領域だけど、まぁいいや。やっと落ち着いて話せる空気になった所でそろそろボクからいい? 実は今、はやてん達をFOBに連れてきてるんだ」

「今の世界情勢ではやてちゃん達がフェンサリルにいるってことは……捕虜?」

「サクラ大せ〜かい。先日ミッドチルダでイモータルに捕まった後、色々あって次元空間を放浪していた所をボク達が発見、回収したってワケ」

「色々?」

「一部はともかく、詳しい内容はボクの口からは言わないでおく。当事者達にとっては人生賭けるほどに重要な案件だった訳だし、ボクが安易に教えるのもどうかと思うもん。とはいえ、“あの男”が関わってたことには驚いたけど」

「うわ、あのレヴィちゃんが嫌な顔するなんて珍しい。だけど“あの男”というのが私の予想通りなら、そんな顔するのも理解できる……かな?」

レヴィとサクラが言っている相手の正体に、ジャンゴもすぐ思い至った。元最強騎士アルビオン……髑髏事件で戦ったことがあるレヴィからすれば、はやてが彼の剣を受け継いでいたことには複雑な気分を抱いていた。また、はやて達の選択を知った結果、レヴィの中に一つの不安要素が生じた。

アルビオンの目的だった“全てのロストロギアの破壊”。それすらも受け継いでいるとなれば、レヴィ達の仲間である家族であるユーリ……彼女の内にある永遠結晶エグザミアの件で、いつか対立する可能性があったからだ。

「(ま、ボク達と敵対するかどうかは、はやてん達が何を以ってロストロギアと判断するか次第かな。だけどもし敵対するなら、その時はボクも容赦しない。お兄さんに面倒を見てもらってた者同士だろうと関係ない、ボクの大事なものを守るために全員倒してみせる。……な〜んて物騒なこと考えちゃってるけど、別にはやてんがどうしようがボク達はとっくに抜け道を見つけちゃってるんだよね〜)」

こんな状況すらも想定していたディアーチェの対策を思い出して苦笑するレヴィ。一方、ジャンゴは今も装備しているファイアダイヤモンドに目を向け、2年前共に戦った仲間達の顔を脳裏に思い浮かべた。

「……それで僕が石化していた間、次元世界で何があった? ヴァナルガンドの件も含めてこれからどうすればいいのか、もう方針や目的とかは決まってるの?」

「うん、大体決まってる。それで今の次元世界だけど、かくかくしかじかで……」

「まるまるうまうま」

「え、通じた!?」

「あ〜サクラ? 僕はこれ、お約束だと思って返したんだけど、意味は何も通じてないからね
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