戦士のアウェイクン
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ん……! これ無駄に気持ち良すぎて新しい扉開きそうや……!
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フェンサリルFOB 宿舎
「むふふ〜♪ お兄ちゃ〜ん♪」
どうしよう、今の状況からなかなか抜け出せない、というか全然先に進まない。気持ちはわかるんだけど……やっぱり相当心配させちゃったのか……。
何が起きているかというと、見知らぬ部屋で僕の腰に赤……正確には臙脂色のブレザーで深緑色のスカートという学生服を着たサクラがすりすりしながら抱き着いている、といった所かな。ずいぶん長く眠ったような気がするけど、それは杞憂なんかではないだろう。なにせサクラが少しばかり成長しているからだ。こう、一部が……ね。膨らみかけというか、ちょっと服の上からでも目立つようになってきたというか……。
「サクラ、もう大丈夫だから、そろそろ何があったのか教えて……痛!」
「あ、ごめん! ごめんね、お兄ちゃん! 痛かった? 大丈夫?」
「だ、大丈夫……。でもあの時のダメージが残ってるから、ちょっとね……」
ヴァナルガンドのクロロホルルン放出からサクラを守るため、カーミラの力で石化した所までは記憶に残っている。ダメージもそのままだから全身、特に背中が傷だらけだ。無論、治癒魔法や包帯などで治療した後なので今はもう出血していないが、動いたり触ったりするとそこそこ痛む。
「あのさ、サクラ。流石にもう一日経ったんだから、あれから何があって、どうしてここにいるのか教えてくれないかな?」
「うん……でももう少しだけ待って欲しいの。もう少しだけ……お兄ちゃんを感じていたいの」
「もう少しって、昨日も同じこと言ってたよね? それで朝までしがみついてて、今日学校行って帰ってきたら全部話すって約束したからここで待ってたんだよ? そりゃあ治療のために大人しくする必要はあったから待つ事自体は構わなかったけど、状況を知らないままだと色々もどかしいんだよ……」
「ダメ! だって教えたらお兄ちゃん、LIFEが減ってようがどこにでもすぐ行っちゃうもん……!」
確かに僕のLIFEは少し減ってるけど、そんなに心配になるほどかな? 気のせいかサクラの目が少し据わってるような……?
ピンポ〜ン♪
少々困惑していると、インターホンが鳴り、扉を開けて誰かが入ってきた。
「ヤッホー! おっじゃましま〜す! ジャンゴさん、おひさ〜!」
「あ、レヴィ! 君も元気そうで良かった……って、久しぶり?」
「ジャンゴさんはあれからどれだけ時間が経ったのか知らないんだよね。だから、後でサクラと一緒に教えるよ。元々そうする予定だったし」
「予定だった?」
「うん、サクラから報告を受けた時、こっちで偶然ジャ
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