戦士のアウェイクン
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んだ。一応、果実は作れてるけど、それは次に植える分しかなくて食べたり他に回す分は作れていない。栄養が足りないのかわからないけど、これじゃ回復道具として使うこともできないから、おてんこさまが様子を見に行ったのはそれが理由なんだ」
「なるほど……ならソル属性かアース属性のレンズ付けた太陽銃で撃ってみる? イストラカンじゃ果実量産のためによくやってたし」
「あの……ジャンゴさま、それでは成長は促進できても根本的な解決はできないと思います。果実マスターの資格を得たわたしから言わせてもらえるなら、やはり太陽樹さまの加護が無いからではないでしょうか?」
果実マスター? そんな資格があったとは初耳だ。世紀末世界に帰ったら僕も手に入れられるか調べてみよう。それはそれとして、話に戻ろう。
「う〜ん、確かに考えられるけど、それが理由ならどうやって太陽樹を持ってくればいいのかって話になるよね。次元世界じゃ太陽樹みたいな存在は無いらしいし、やっぱり世紀末世界から持ってくるしか……」
「ジャンゴさま、こちらをご覧ください」
そういってリタが出した植木鉢。そこに植えられていたのは……太陽樹の苗木だった。
「既に持ってきてた!?」
「次元世界に渡る前、ザジさまの生まれ故郷アースガルズで授かりました。この太陽樹さまの苗木をプラントに植えて育てていけば、太陽の果実も順調に育つようになると思います」
「わぁ〜! 何だか楽しそう! それじゃ早速レヴィちゃんに頼んでマウクランに連れて行ってもらおうよ!」
「僕もサクラに同感だけど、多分はやて達の疑いが晴れるまではエルザを動かせないんじゃないかな。脱走防止のためとかで」
「あ、そうかも」
「レヴィの言う通り、僕達はゆっくりフェンサリルで休養しながら状況を待つことになるか。まぁ、ミッド突入作戦に行く前にマウクランに寄る必要があるってわかっただけでも僥倖だよ」
とにもかくにも、全ては一週間後……か。シャロン、僕達が行くまでどうか耐えていてくれ……。
「そうですわ、ジャンゴさま。スミスさまからお届け物があります」
「届け物?」
スミスから届け物って何だろう。そう疑問に思う僕に、リタは布にくるんであった剣を渡した。抜いてみるとそれは飾り気無しの重厚なロングソードだが、その刀身は白く輝き、時々七色に光る筋が浮かんだ。この剣は貴重な金属もふんだんに使い、スミスが全身全霊で鍛えた最強の剣なのだろう。
「銘はガラティーンと言います。ジャンゴさまのために特別に作り上げた世紀末世界最高の業物です」
「素晴らしい! ステルス性と攻撃力の見事な融合! 無骨なデザインも良い、完璧な剣とはこれのことだ! ガラティーンか……ありがとう、リタ! これがあれば僕はもう、相手が絶
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