戦士のアウェイクン
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今の説明だけでは、わたしも理解できたとは思えませんので……」
確かに情報量が多すぎたため、リタだけでなく僕も理解が追い付いていない部分がまだある。色々状況がアレだし、いったん時間を置く必要はあるだろう。
「そういえばレヴィちゃん、内緒で頼んでた件はどうなったの?」
「あ〜アレだね。足跡を辿った所、連邦に保護されたっぽいけど……どこにいるかはわからないんだ。ごめんね」
「謝らなくていいよ、むしろ生きてるってわかっただけ嬉しいもん」
サクラがレヴィに調べてもらっていた誰かの事だが、僕は事前にサクラから聞いていたので誰なのかはわかる。まずサクラは高町なのはのクローンとして、同時研究を行っていた場所で生を受けた。そこにははやてのクローンもおり、彼女はゴエティアというギア・バーラーの肉体として使われた。だが……聖王教会でマキナが手に入れたクローン研究の情報の中に『クローンからクローンを作ると劣化する』という結論が書かれたものがあったが、それは即ちその結論を証明するための存在……『アリシアではなくフェイトのクローン』がいることを意味している。つまり研究所は、サクラを含めて3人のクローンを作ったのだ。
しかし研究者達にとって必要な成果を得られない以上、フェイトのクローンが処分を受けたのは確実だろうが、死んでいるなら墓を作り、もし生きているなら会ってみたい、というのがサクラの言い分だった。だから連邦に保護された、というのは吉報ではあるのだが……僕は不安に思っていた。魔導師を嫌う連邦が魔導師の素質を持つ娘を保護したのは、果たして善意の行動なのか……?
「じゃ、用事も済んだことだし、ボクは仕事に戻るね。というのも、はやてんの事情聴取の情報整理で空いた時間を使ってリタっちを連れてきたから、そろそろ戻らないといけないんだ。一応、地球の連邦加入による居住の選択も訊かないといけないし。ま〜ジャンゴさん達はこのままゆっくりしていけばいいよ。あと突入作戦に参加するなら、決行予定の一週間後までに怪我が治っていて、なおかつ変装の準備がちゃんと整っていればオーケーを出してあげるから」
「そこまで言われちゃ仕方ないね。わかった、素直に大人しくするよ」
「あ、そうそう。アギトは今ツインバタフライにいるから、暇があればノアトゥンまで会いに行ってあげなよ。きっと喜ぶよ〜」
そう言ってニコリと笑みを浮かべながら、レヴィは帰っていった。休憩時間の合間をぬって来てくれたというのに、全然休憩にならなかった点を考えると、彼女には苦労をかけてしまったなぁ……。
ただ、彼女の去り際に一つ、気になる言葉があった。
「サクラ、地球の連邦加入による居住の選択ってどういう意味なの?」
「簡単に言うと、オーギュスト連邦に地球も加盟するけど、そうなった
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