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リリなのinボクらの太陽サーガ
戦士のアウェイクン
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兄ちゃん」

「う……しかし……!」

「ミッドチルダにいるシャロンさんやフェイトちゃん達皆の命を守りたい気持ちはわかるよ。モナドとかデウスとかギジタイとか色々問題は山積みで、大惨事が起こる前に解決したいのも同感だよ。でもね、それはお兄ちゃんが……ううん、怪我人が無理をしてやることじゃない。治せる時に治しておかないと、その負債はいずれ必ず自分に降りかかってくるんだよ。私のオリジナルのように」

「サクラ……」

「第一、作戦が始まるまでは私達にもどうしようもないよ。例え転移魔法が使えたとしても、ゲートキーパーが無いと次元断層は超えられないんだもん。これからが大変だからこそ、今のうちに休まないと、ね?」

「……それもそうだね、知らずに僕も焦ってたみたいだ」

「あ、ごめん。言い忘れてたけど、ジャンゴさんやサクラがそのまま作戦に参加するのは駄目って、王様が言ってたよ?」

「え、なんで?」

「えっとね、前提として、今の次元世界で公にはジャンゴさんとサクラは行方不明扱いになってる。石化から復活するまで守り切るために、あの襲撃を利用して管理局の目から隠した。だからボク達を除いて、誰もその所在がわからない。ここまではいい?」

右の人差し指を上に向けるレヴィの言葉に頷く。僕達の返答を見て、彼女はそのまま説明を続ける。

「それでジャンゴさんやリタっちは都合がつけば世紀末世界に帰る予定で、サクラは一緒についていくんでしょ。もし君達の所在が判明している状態で、その情報が世間に知られたらどうなると思う?」

「どうって……あぁ、察しちゃったよ……」

「うん。非常に貴重なエナジー使い、しかもイモータルを倒せるぐらい強い人間が2人もいなくなるってことを今の次元世界、特に管理局は絶対受け入れてはくれない。アンデッドに関わる問題が全て片付くまで、何が何でも引き留めようとあらゆる手段を用いてくるよ」

「確かにクロノ君が上層部に入ったと言っても……いや、だからこそなのかな。私やお兄ちゃんがいなくなることで次元世界全土の対アンデッド戦力の低下は免れないし、次のイモータルに備えて経験豊富な人にはいて欲しいと考えるだろうね。真っ当な感性があるからこそ、そうしてくる可能性は高いんだね……」

「だから作戦とかそれ以前に、今後二人は偽名や変装をしてから次元世界に出ること。二人ともフェンサリルやマウクランのマザーベースにいる間は良いけど、それ以外の場所では絶対に正体を隠してね。世紀末世界に帰る時、邪魔が入ったら困るのはそっちなんだから」

「了解したよ」

「ま、堅苦しい話はここで切り上げて、と。せっかくリタっちとも会えたんだし、当分は療養しながら世界の情勢や情報を整理していったらどう?」

「そうですね、正直に申しまして
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