戦士のアウェイクン
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といけないか。ミッドチルダには公爵デュマだけでなく新たにポリドリってイモータルがいるし、太陽の戦士として行かなくてはならない場所ではある」
「そうそう、ちょうど話が戻ってきたから言うけど、ミッドチルダにはもう一つ、デウスとツァラトゥストラの場所の候補があるよ。それはミッドチルダの地下……滅びしベルカの大地」
「ふぇ!? ミッドチルダの地下にベルカってどういう意味なの!? 世界の中に世界があるってこと!?」
「言葉通りの意味だよ、サクラ。ミッドチルダは外郭大地、空中に築かれた都市なんだ。ベルカという大地を踏み台にして生き延びた……殻の寄せ集めだ。故にその大地は偽りのものだから、何らかの力で大地を浮遊させているんだろうけど……それがもしかしたらって話」
「要はニダヴェリールにおけるファーヴニルみたいな状態で眠りについてる可能性ですね。シャロンが知ったら呆れるんじゃないですか?」
リタはシャロンが呆れると言ったが、果たして呆れるだけで済むのだろうか……?
「シャロンを心配する気持ちはボク達だって同じだ。だからアウターヘブン社はフェンサリル政府に、ある作戦の協力を依頼してるんだ」
「作戦?」
「一週間の準備期間の後、ボク達アウターヘブン社は次元断層に覆われた第一管理世界ミッドチルダへの強行突入を開始する。その際、フェンサリルのゴリアテに搭載されていた、ニブルヘイムの次元断層も突破できたゲートキーパーを借りるつもり」
「突入の目的は?」
「管理局がアウターヘブン社との契約を切った以上、社員がミッドに留まる理由は無いからね。物資の輸出入もできなくなった以上、安全が確保されるまではマウクランのマザーベースに戻ってもらうの。後、元の世界に帰りたい管理世界出身者も送り届ける予定」
「う〜ん、一見理にかなった作戦だけど、それってミッドチルダ出身の人間は除く……あえてキツイ言い方をするなら見捨てるってこと?」
「あ、誤解を招く言い方だったね。一応、脱出に出身は問わないよ。でもね、脱出させた場合ミッド出身者の居場所が無いんだ。要は難民だもの……」
「アウターヘブン社で保護できないの?」
「残念だけど無理。そもそもボク達はあくまでPMCで、政府や国軍、自衛隊やレスキュー隊ではないから市民を守る義務なんて元から無いんだよ。善意で保護しようにも、お金は無尽蔵にある訳じゃないし、下手すれば会社諸共沈む。ま、うちの社員になって働くんなら話は別だけど」
つまりミッド出身者が脱出後に生活保護されるには、アウターヘブン社の一員になってもらわなくちゃならない、ということか。
「言いたいことがあるのはわかるけど、そうでもしなきゃミッド出身者が今後の次元世界で生きていくことは不可能に近い。なにせ停戦協定の内容
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