V
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も何でもないのは一目瞭然だろうに、大家の気遣いが今のりあむには何かとても悲しく、情けなかった。
「これ、あげるわ。じゃあ、またね」
俯くりあむに、大家は飴玉を握らせる。そして、さっさとアパートの方に帰って行った。
──大家さん、優しかったなぁ。あんなふうに気遣いができるなんてすごいや。それなのに、ぼくは……。
空虚だったりあむの心を、インクを一滴垂らしたような、少しの自己嫌悪が侵食した。
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