第七十四話 于吉、裏で蠢くのことその六
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もよい」
朧は彼等もいいというのだった。
「しかしそれと共にじゃ」
「司馬尉だよな」
「うむ、あの娘じゃ」
彼女だとだ。社に答えた。
「あの娘。中々いい筋をしておる」
「あいつはやるぜ」
社も楽しげに笑って話す。
「己の野心の為には人を殺すことなんて何とも思ってないな」
「そうじゃな。この世界を破滅させ」
司馬尉もだ。それを狙っているというのだ。
「そのうえで己の国を築き上げるのじゃな」
「民は人間じゃないんだな」
彼等にとってはだ。人間でなければそれでよかった。そうした意味で彼等は人間ではなかった。その心がそうであるからだ。
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