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蒼と紅の雷霆
蒼紅:第三十七話 悪夢
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ことはさせない!君を止めて…シアンと一緒にオウカの元へ帰る!!」

「諦めろテーラ、こいつの諦めの悪さはお前も知っているだろう。そして俺もお前を見捨てたくはないんでな…俺達が諦めることを諦めろ」

「………消えなさい!!」

これ以上の会話は無意味と判断したパンテーラはカードを5枚展開し、2人に目掛けて放つ。

「かわせ!」

「了解!」

2人はカードを回避し、ソウは距離を詰めて雷撃刃での斬?を繰り出し、GVは避雷針を撃ち込んで雷撃を流す。

「させません」

パンテーラの姿が消えたかと思えば、別の場所に移動しており、カードを放ってきた。

今度は2人の動きをある程度追尾するらしく、2人は回避しきれずにカゲロウを使わされるが、それでも構わない。

「行けっ!!」

カートリッジをオロチに切り替え、そしてプラグをミカエルプラグにすることで雷撃の威力を向上させる。

広範囲に避雷針が放たれるオロチとこのプラグは相性が良い。

ワープを駆使しても広範囲に放たれる避雷針を避けきれずに撃ち込まれ、より強力な雷撃を流し込まれた。

ソウもタイミングを見て距離を詰めてチャージセイバーでの斬?を繰り出してパンテーラにダメージを与えていく。

「光の守護を…!」

パンテーラの羽がカードのダイヤの形となり、橙色になると菱形のバリアが張られ、ソウの雷撃刃を弾いた。

「バリアか!?」

「固い…!」

ソウの斬?も防ぎ切る程の防御力だが、すぐに攻撃手段を切り替える。

「吼雷降!!」

「プラズマビット!!」

GVが吼雷降の雷撃でバリアを破壊し、ソウがビットの雷撃弾を叩き込む。

「剣よ、舞い上がりなさい!」

しかしそれはパンテーラにとって予想の範囲であり、羽の形状と色が変化するのと同時に2人の真上に無数の剣を展開し、そのまま2人に落とす。

流石にこの数をまともに受けるわけにもいかないために回避に徹するが、パンテーラは次の攻撃に移行する。

「鉄槌を受けなさい…!」

羽の形状と色が変化し、緑色の鉄槌が2人に叩き込まれる。

剣に気を取られた2人はそれをまともに受けてしまい、勢い良く吹き飛ばされてしまう。

「終わりです」

再び剣を落とすパンテーラに対して、オーバーヒートから立ち直った2人は別方向に向かってダッシュする。

この攻撃は単独の方が動きやすく、かわしやすいからだ。

「ライトニングレーザー!!」

「霆龍玉!!」

放たれた雷撃レーザーはパンテーラがバリアで相殺するが、その直後の霆龍玉の雷撃が直撃する。

「っ…聖杯の導きを…」

羽の形状と色が変化し、床に聖杯を配置すると結界を張り、2人を引き寄せる。

聖杯
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