第7章:神界大戦
第222話「もう、振り返る事はない」
[7/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
てきた。
「貫け」
「ぉごっ!?」
「シッ!」
「ぐっ!?」
繰り出された攻撃を、優輝は冷静に受け流し、カウンターを決める。
その勢いで体を捻り、“闇”を躱しつつ回し蹴りを、足止めで少し遅れて肉薄してきた神の顔に叩き込んだ。
「(精神を研ぎ澄ませ。……あと少しで“出来る”はずだ)」
瞬間移動で上からその二人を叩き落とす。
間髪入れずに再びその場から移動し、“闇”の範囲から離脱する。
この時、イリスの“闇”は弾丸や砲撃どころでなく、優輝の“世界”の半分以上を覆う程の範囲となっていた。
普通に避けるだけでは避けきれないため、瞬間移動で移動したのだ。
「っ、ぉおおっ!!」
“闇”の範囲外から、優輝が理力を練る。
すると、抑え込むように“闇”が縮小される。
「“集束”!」
「っ!」
その時、一人の神が“性質”を使う。
“集束の性質”を持つ、洗脳される前の奏を倒した神が“力”を集束させた。
理力が集束し、攻撃や力としての形を保てなくするつもりだ。
「集束か。助かるな」
「なっ……!?」
その算段である程度集束した瞬間。
優輝は瞬間移動でその神の懐に入り込んでいた。
その神は他の神々や“天使”に紛れるように隠れていたため、例え見つけても包囲される危険からすぐには来ないと思っていた。
だが、考えを裏切るかのように優輝は肉薄していた。
「使わせてもらうぞ」
刹那、“集束”によって出来ていた球体を優輝は肘と膝て挟んで叩き潰す。
理力の塊であるそれを叩き潰した事で、円状にその力が放出される。
その際に優輝が手を加え、その力を“衝撃波”に変えた。
「ぐ、ぁあああああっ!?」
「ぅぁあああああっ!?」
集束させた力なため、多くの神々と“天使”が吹き飛んだ。
「ッッ!」
間髪入れずに優輝は瞬間移動する。
吹き飛んだ神と“天使”に一発ずつ蹴りや拳を入れ、叩き落としていく。
「はっ!」
「ッ!」
その途中、重力を操れる“性質”を持つ神がその力で優輝を拘束する。
さらには、横に吹き飛ぶように動かした。
「―――」
その先には極光が迫っていた。
極光は理力によって出来た力の塊だ。
よって、優輝が得意な術式の基点を破壊するという事も出来ない。
「ぉおおおおっ!!!」
その代わり、ごり押しが可能だった。
大きな剣を創造し、全力でその極光を切り裂いた。
「つぉっ!!」
「なっ!?」
切り裂いた事で二分された極光の間に、優輝はそのまま入り込む。
そして、両サイドの極光に向けて片手ずつ掌底を放つ。
凹むように
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ