第7章:神界大戦
第222話「もう、振り返る事はない」
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思えない程の“力”と“意志”を優輝は放つ。
そして、ようやくイリス含めた他の神々も視認できる位置まで近づいてきた。
「ならば、直接……ッ!?」
「行かせる訳ないだろう?そこは通行止めだ」
一部の神が直接神界の出口を通ろうとする。
しかし、何かに弾かれたように通行止めを食らった。
「……瀕死でありながら、その強さ……これほどの“意志”の強固さ……まさか」
「人の視点での神界における戦い。とこよの固有結界の応用……それで大体は理解出来た。それに思い出した事もある。……刮目しろ、神々よ。かつての同胞達よ。……ただでは終わらんぞ」
一拍おいた瞬間、数えきれない程の武器群が優輝の背後に浮かぶ。
それらは全て理力で生成されており、一つ一つに強い力が込められていた。
「っ、防いでください!」
「行け」
ソレラの叫びと共に、神々が防御態勢に入る。
同時に、優輝の武器群が神々を襲う。
「……我が領域をここに。人々を導く“可能性”を示そう」
その攻撃を対処している間に、優輝は理力を練る。
身に纏い、体の奥底に集束させ、優輝の“領域”を広げる。
「顕現せよ!!」
―――“導きの可能性”
優輝を中心に、世界が切り替わっていく。
否、厳密には神界の出口に覆い被さるように展開していった。
「固有……領域……!」
「その通り。時間を稼ぐにおいても、今の僕が力を発揮するにしても、ここ以上の場所はない」
鏡面のような水面が、地平線の彼方へどこまでも続く世界。
そこには、何かを映し出す水玉のようなものが、そこかしこに浮かんでいた。
「人を導き、または導かれるその“可能性”。その道筋を示し、示される。人々の歩みをここに、僕の歩んできた道筋をここに。……今、神々に刻み付ける!」
「ッ……!」
“意志”が関わり、自身の“領域”を示すのが神界の戦いだ。
その戦いにおいて、優輝は自分の全てを曝け出した。
「……さぁ、刮目しろ。いくら心を挫こうと、僕が僕である限り、絶対に皆の下には行かせない!ここで!全員!食い止める!!」
そう。優輝が展開した結界……否、これは一つの“世界”だ。
その“世界”は、言い換えれば“志導優輝”そのもの。
故に、優輝が優輝である限り、この世界は決して崩れない。
「“穴”に覆い被さる形にすることで、実質的に“穴”を塞ぎましたか……!」
「ああ!その通り!僕を出し抜いて通り抜けようったって、そうはいかない!
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