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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica56イリスとルシリオン
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†††Sideイリス†††

「ふんふふ〜ん♪」

今日はルシルとのデートなのだ。気合を入れてお化粧も頑張ったし、服装もいつもの可愛い系じゃなくて大人っぽさを出すものを選んでみた。タートルネックニットにミモレ丈のタイトスカート、ポンチョにストール、ブーツと、色もシックに決めてみた。

「今日はご機嫌ですね。御粧しもしてますし」

学院の制服姿でトーストを頬張ってるイクスがそう声を掛けてきた。

「そ♪ 今日は、ルシルとのデートなのだ♪」

「っ! それは羨ましい限りですね」

イクスって、どうもルシルのことを特別視してるっぽい。どうやらオーディンに惚れてたみたいで、その感情をそのままルシルにも向けてるよう。実年齢が1000年単位なため、ルシルとイクスが付き合っても犯罪にはならない・・・はず。ま、もうライバルの枠はないので諦めてもらうしかない。

「そういうわけだから、オットー、ディード、セイン。夕食は外で食べてくるから、父様や母様にもそう伝えておいて」

「「判りました」」「オッケー♪」

フライハイト家の養子として迎えた3人は今メイドモードで、父様と母様を教会本部へ送っていったルーツィアとルーツィエに代わって、わたしとイクスの朝食の準備をしてくれた。

「――っと、そろそろ出るよ。いってきます!」

「いってらっしゃい。楽しんできてくださいね」

「「いってらっしゃいませ」」

「あたしがお見送りするよ!」

イクス達に見送られながらわたしとセインはエントランスに向かい、「んじゃシャル。いってら〜♪」ドアを開けてくれたセインに、「ん、あんがと〜♪」手を振って応えて、スキップで正門まで向かった。

「ふふ、まだかな〜?」

正門を潜って外で待つこと数分。ルシルの愛車“マクティーラ”のエンジン音が遠くから聞こえてきた。音のする方へ体を向けると、サイドカーを取り付けた“マクティーラ”が近付いて来てた。

「おはようルシル〜♪」

「おはよう。今日は珍しく大人っぽい私服だな。似合っているし、可愛いよ」

「きゅーん? 顔を合わせて最初に服装を褒める! 素晴らしい!」

“マクティーラ”から降りてきたルシルに抱きついて、「褒めて遣わす! ありがと♪」体を離してから、笑顔でお礼を言った。今のルシルは魔導師化によって183cm(だっけ?)の身長に変身してるから、わたしの頭がルシルの胸の位置に来る。鼓動は・・・変化なし。むぅ、やはり強敵だ。

「どういたしまして。じゃあ行こうか」

「ん! この前お願いしたルートを周ってくれる?」

サイドカーのシートの上に置かれたヘルメットを被って、ルシルが差し出してくれた右手を支えにサイドカーに乗り込む。ルシルと頷き合い、“マクティーラ”が
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