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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica56イリスとルシリオン
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めてルシルの腕に抱きついて「次! 次の教会!」へ向かうために引っ張ってく。歴史と由緒のある数多い教会は、ザンクト・オルフェンの自慢であり誇りである。でもだからって・・・。
「どこもかしこも結婚式て・・・。1月に結婚式て・・・。もう少し温かくなるのを待ってからやればいいのに・・・。目的だった教会に入れないなんて」
「今のザンクト・オルフェンを思えば、ああいう幸せの具現とも言うべき結婚式を開いてくれることは助けになるんじゃないか? 教会騎士団・・・と言うより、最後の大隊を擁護する世論の声が今尚強いとはいえ、管理局派からは手痛いお言葉を貰っているからな。少しでもザンクト・オルフェンを擁護しようという人たちからの応援かもしれない」
最後の大隊構成員の中でも幹部クラスは全員重罰を与えたけど、末端の騎士やシスター、それに技術者に聖職者には、罰金・減給・降格などなどの処罰が下された。管理局派はそれだけじゃ足りないから組織全体にもっと重罰を科せ、と言っている人たちだ。
「それはそうかもだけど・・・。むぅ」
「どうする? もう昼食の頃合だし、近くの店で何か食べるか?」
教会巡りは徒歩にしたことでお腹が、くぅくぅ、鳴り続けてる。すんごい恥ずかしいけど、付き合ったり結婚したりしたら、これ以上の恥ずかしいことも数あるだろうし、赤面してるのを自覚しつつ、「ううん。もう次の目的地に行く」ことにした。
「次、というか今日最後の目的地は、北部カムランはベンウィック地区にあるから、マクティーラで行こう」
「ベンウィック地区の温泉というと、有名処で言えばザンクト・アメリア温泉街か・・・?」
「
当たり
(
ゲナウ
)
! ミッドでも五指に入る温泉街で、お昼は温泉街で食べようと思うんだけど、どうかな?」
デートに誘われてからの1週間で、わたしはいろいろと手回しをしてきたのだ。ふっふっふ、と笑っていると、ルシルが「シャル。その不気味な笑み、何か企んでるだろ?」ジト目を向けてきた。
「え? ううん、何も? マジで何も? な〜んにも企んでないよ? あそこの温泉たまご、すんごい美味しいの! それをルシルと一緒に食べられるっていうのが幸せすぎて!」
割と本音だから嘘にはなってないから、ルシルも疑わずに「そっか。温泉たまご、美味いからな〜」ってニコニコした。
「じゃ、そういうわけで! ザンクト・アメリア温泉街へ出発しんこ〜!」
「よし! 行くか!」
湯冷めしないようにバスで行こうって提案してくれたルシルだけど、それじゃあわたしの計画が水の泡になるから、“マクティーラ”で行くことを押し通した。それでまたちょっと不振がられたけど、「とうちゃ〜く!」なんとか到着。
「おお、湯気がすごいな。真っ白だ」
「ルシル。アメリアツ
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