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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica56イリスとルシリオン
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でもそうだけど、本当に好きな人となら短い期間でも結婚できたら嬉しいし、幸せなんだよ。ルシルはさ、もう少し自分の思いに素直になった方が良いと思う。わたし達の為だって言ってるけど、わたしからして見れば逃げてるように感じるの」
「逃げているわけじゃ・・・。俺はただ、君たちを未亡人にするわけには、と・・・」
「だ〜か〜ら〜。それが余計なお世話だって言ってんの。どんだけ短い間でも結婚できたら嬉しいの。あなたが、わたし達の幸せを決めないで」
「あ、ああ・・・」
目を丸くしながら小さく3度ほど頷くルシル。そんなルシルに振り向いて、「今返事したね? したよね?」彼の胸をツンツンつついた。
「もうこれで、わたし達のため、なんていう言い訳は通用しないからね? ちゃんとわたし達3人から選んで結婚すること! オーケー?」
握り拳を作った右手で胸をコツンと打つと、ルシルは「それでも結婚するつもりはないが?」小首を傾げた。わたしとルシルの間で沈黙が流れる。
「はい?」
「ん? いやだって、理由は別に
未亡人にしたくない
(
ソレ
)
とか、
もうじき死ぬから
(
コレ
)
だけじゃないから」
「はあ!? 何ソレ初耳なんですけど!?」
ルシルがもう1歩踏み込んできてくれない理由は絶対に、わたし達のため、って考えてたから、さらに理由が追加されたことにビックリだ。
「結婚したくないから結婚しない。それだけでも十分な理由だろ?」
「うっわ、ありえなくない? 自分で言うのもなんだけど、わたしって結構可愛いと思うの。はやてとトリシュも可愛いでしょ? それでも食指が動かないってわけ?」
「そういうわけじゃないが。ただ、しない!」
「なんだそれは〜〜〜〜!」
ルシルの頭を両手で鷲掴んでぐわんぐわん揺らしまくる。ルシルは「こらこら、やめんか」されるがまま。結局わたしが疲れるまでルシルの頭を揺らし続けた。
「あ〜、視界が揺れる〜」
「わたしが言うことじゃないけど、なんで抵抗しなかったの?」
「君を不快にさせたことは事実だから、その罰みたいな・・・」
わたしは呆れて大きく溜息を吐いて、わたしの所為でくしゃくしゃになったルシルの綺麗な銀髪を手櫛で梳きながら「ばか」って、ルシルの頭にこつんと額を当てた。
「結婚したくない、か。なら、わたしはその考えを改めさせるように頑張ればいいわけだ」
「は?」
ルシルから数歩後ろに下がって、「覚悟してね、ルシル! そっちから結婚してください、って言わせてやるんだから!」びしっと指を差して宣言すると、ルシルが小さく鼻で笑ったから「なに?」ジト目で睨む。
「あーいや。お手柔らかに頼むよ」
微笑みを浮かべてくれたルシルに、「いや?」って即答したわたしは、改
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