暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica56イリスとルシリオン
[5/15]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
連続1位、ネルケ大聖堂前の大通りだ。
「おお! 結婚式してる!」
ネルケ大聖堂の建つグリュック大広場に着くと、多数の参列者と、聖堂の入り口に立つ新郎と新婦の姿があった。
「本当だ。こんな日に寒くないのか・・・?」
「・・・ルシル、その感想はないわ・・・」
「え、いや。綺麗だと思うぞ? ただ、心配をしているだけで」
ジト目で見るとルシルが慌てて訂正し始めた。まぁ確かにカラッと晴れているとはいえ1月も後半で、布地の薄いウエディングドレスだから見た目は寒いけどさ。でも結婚式っていうテンション爆上がりだろうし、幸せいっぱいで寒さなんて感じてないんじゃないかな。
「でもさ。寒さを吹っ飛ばすほどに幸せそうな笑顔だよ、新郎さんも新婦さんも、参列者の人たちも」
「ああ、だな。・・・幸せな人を見ると、頑張って平和な世の中にしたいと強く思えてくる。そのための力を持っているし、職に就いているからな」
「だね。・・・でもこれじゃあ聖堂には入れないな〜」
芸術強化月間中はかなりの人が集まるから、その1ヵ月間を狙って結婚式を挙げて、その集まってきた人たちにも祝ってもらおうっていう考えをする新郎・新婦もいたりする。まぁ盛大に祝ってもらいたいって気持ちは解かる。わたしもそうだしね。
「しょうがない。次行こう、次!」
「あ、ああ、判った。すぐにマクティーラを持ってき――」
「ううん、このまま歩いてこ〜! 徒歩でも十分行けるしね〜」
ルシルの腕に抱きついたまま次の目的地、カーリオン地区のオーデム大広場のクローネ教会へ向かう。そこもまた結婚式を挙げたい場所ランキングで毎年上位に入るところだ。さっき歩いたグレイス・シュトラーセ・アーもそうだけど、今歩いてるグレイス・シュトラーセ・ベーも、ドレス専門店が並んでる。
「ねえねえ、ルシル! このドレス、可愛くない?」
あるドレスショップの前を通りかかった時、ショーウィンドウに飾られたプリンセスラインのウェディングドレスを発見。ルシルの腕を引いてショーウィンドウの前に立って、「いいな〜」自分が着た時のイメージをする。
「わたしはあの水色かな。はやては純白も似合いそうだけど、あの薄い黄色も合いそう。トリシュは割と薄桃色が似合いそう。ルシルはどう思う? わたしかはやてかトリシュ、この3人と結婚するかもしれないんだし、今の内にこういうのを決めておこうよ」
「え? あ、いや・・・そうだな。シャルはプリンセスラインよりか・・・スレンダーラインで大人っぽさを出せる方が合うかもな。はやては・・・って、待て、待ってくれ」
ルシルからの思わぬ提案に驚いてると、彼はハッとして「俺は、結婚しない・・・」ポツリと漏らした。
「シャル、君とも・・・はやてとも、トリ
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ