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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica56イリスとルシリオン
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様な悲鳴も出さずに余裕で避けれたんだろうけど、残念なことにスケートシューズに滑る氷の舞台の上ってこともあって、「きゃうん!?」お尻を突き出す形でうつ伏せに倒れ込んじゃった。

「もう! いった〜〜い!」

「おい、シャル! シャル! 見えている! スカートが捲れて、下着が丸見えだ!」

「ほえ?・・・ハッ!」

慌てて姿勢を直してスカートの裾を押さえた。だけどすでに多くの観客に、ストッキング越しとはいえ下着を見られた。それを理解した瞬間、全身が恥ずかしさでカッと熱くなった。

「(ルシル以外の男の人に見られた・・・!)にゃあああああああああああああ!!!」

スケートで負けるわ、大衆の前で大恥をかくわ、酷い目に遭った、なんてぶつくさ言いながらクヴェル大広場を後にしたわたしと、「まぁその、なんだ・・・」言いよどむルシルは、“マクティーラ”の停められてる駐車場にまで戻ってきた。

「はぁ。・・・よし、気持ちを切り替えよう! さっきの事件は、ルシルと1日一緒に居られるための試練だったんだとしよう!」

せっかくのデートを嫌なものにしたくない。だからさっさと切り替えだ。わたしの機嫌が直ったからかルシルはホッとしたのを見て、「ごめんね」謝ってからその手を取る。

「ルシル! 次! 教会巡り行こう!」

「あ、ああ!」

ルシルのエスコートでサイドカーに乗り込み、シートに跨ってヘルメットを被ろうとしている彼に、「ネルケ大聖堂に行こうよ!」提案した。

「構わないが、いきなりそんな大物でいいのか・・・?」

「いいのいいの♪ ほら、しゅっぱ〜つ♪」

そんでわたし達は、中央区アヴァロンはログレス地区にあるネルケ大聖堂へと向かう。芸術強化月間だから、大きな街路は交通規制が行われてる。でも小さな道は速度制限ありだけど、バイク系なら通行できるようになってるはず。

「ルシル。そこのグレイス・ガッセ・ツェーを右折〜。エンテ・シュトラーセをしばらく直進。んで〜――・・・」

ルシルが事前に用意してくれてた芸術強化月間のイベントパンフレットを使ってナビする。毎年露店が並ぶ主要なシュトラーセはやっぱり通行禁止だけど、バスなんかの運行もあるから全てのシュトラーセが通行止めを食らってはいない。

「ルシル、こっち!」

「あ、おいおい。あまり急ぐと、さっきみたいにすっ転ぶぞ?」

「へーき♪ ルシルが手を繋いでいてくれるもん♪」

“マクティーラ”を地下駐車場へと置いたわたしとルシルは、ネルケ大聖堂へと続く大通りグレイス・シュトラーセ・アーを手を繋いで歩く。この通りはどこを見てもカップルだらけで、割と周囲の目を気にせずにイチャイチャしてる。さすがは結婚情報誌のアンケートでミッドチルダ内で結婚式を挙げたい場所6年
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