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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica56イリスとルシリオン
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ンガーに掛けてから、脚の短いテーブルを挟んだ座椅子に座る。
「お茶でも淹れようか?」
「ん? あー、じゃあお願いしようかな」
「うん。ちょこっと待っててね〜」
ルシルと一緒にお茶を飲んで「ふぅ〜」ホッと一息吐く、この夫婦みたいな雰囲気で幸せいっぱいになってた。そんな雰囲気の中で運ばれてきた料理――しゃぶしゃぶに天ぷらに鶏肉の炊き込みご飯などなどを、「いただきます!」美味しく頂く。
「おいふぃ〜!」
「うん、美味い! シャル、今回はあーんしないのか?」
「え? 全部ひとりで食べたいからやめとく〜♪ ルシルは〜?」
「俺も、全部自分で食べる」
「だよね〜」
1人前でも十二分な量だった料理には満足のみ。食べ終えた後は「ごちそうさまでした!」手を合わせて、調理してくれた人や食材に感謝。空いたお皿などを従業員さんが回収してからは数十分とルシルと談笑。露天風呂に入るための休息だ。
「そろそろ入ろう〜っと」
キャリーケースを開けて下着を取り出す。タオルは備え付けのものを使っていいし浴衣もあるしね。用意を終えたわたしにルシルが「ちょっと待て。部屋を出るから」なんて言い出した。
「え? いいよ、ここに居て。外に出るなら魔導師化しないとダメじゃん」
「いやだって、露天風呂に入るんだろ? 襖などで隔たれているとはいえ、男がこんな近くに居たら気になるだろ、さすがの君でも・・・?」
わたしを気遣ってくれたのは嬉しいけど、ここは攻めよう。そのためにこのホテルを選んだんだから。お茶のお代わりを注いでるルシルに「一緒に入ってもいいんだよ?」ってしなを作ってそう提案する。
「・・・いい。ひとりでゆっくり入る派だからな」
その割りにはアイリと一緒に入ってたみたいだけどね、本局の寮に住んでた頃は。やれやれって肩を竦めたわたしは、備え付けのタオルと下着を手に開けっぱなしの障子を閉めて、さらに磨りガラスの面積が広い格子戸を閉める。これでルシルからは見えなくなった。
「脱衣所は・・・こっちか」
横に伸びる縁側の右側に3人くらいが入れる脱衣所があって、ドアを閉めて着ている服と下着を脱いで裸になる。これからやることに心臓がバックバク。バスタオルで体を覆って、本来は外へ出るためのガラス戸を開けず、ルシルの待つ部屋へと戻る。ルシルはクッキーとコーヒーを嗜んでいて、「何か忘れ物か?」って、わたしの方に振り向いた。
「ぶぅぅぅーーー!! げほっ、ごほっ、えほっ、ぐふっ、ちょっ、おま、何をやって・・・!」
コーヒーが気管に入っちゃったのか激しく咽るルシルの元に歩み寄って、「ルシル」を床に押し倒して馬乗りになる
「待っ! 見える! タオルの裾から
股
(
ナカ
)
が見えるから! 退けマジで!
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