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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica56イリスとルシリオン
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食付きで1泊のご予約をしていただいたフライハイト様ですね。確認いたしました。こちらが003号室のカードキーと、届いたお荷物となります」

ルシルが今なお案内板の地図を確認中なのをチラッと確認しつつ、「どうも」カードキーと、すでにホテルに配送していたわたしと、前日に買っておいたルシルの着替えを入れたキャリーケースを受け取る

「シャル。レストランはこっちだそうだ。って、そのキャリーケースはなんだ?」

「あ、これ? わたしとルシルの明日の着替えや下着が入ってるの。それは何故かって? ふっふっふ。とルシルは今日、このホテルで1泊するからです!」

「・・・は? いや何言っているんだ? 初耳なんだが」

「うん、今初めて言ったから!」

「・・・帰る」

出口に向かって歩いて行こうとするルシルを「ダメ〜」腕を取って引き留めた。

「いいじゃんか〜! 1拍くらい〜! 知ってるんだからね、トリシュの家に泊まったの! それなのにわたしとは泊まれないって? あんまりだ〜〜〜〜」

「ちょっ、しず――くぅ・・・、判った。判ったから。・・・ただ、1つだけ言っておく。トリシュとは何も無かったからな!」

「知ってる知ってる♪」

ルシルの手を引いて、わたしが予約しておいた003号室へと向かう。1ケタ台の部屋はかなり高い。何故なら、なんと部屋に露天風呂が付いているのだ。

「えっと・・・ここだ、ルシルここ!」

「はいはい。って、格子戸だ。本格的だな〜」

格子戸をガラッとスライドして開けて入り、身近な通路の先にあるドアをカードキーでロックを開示してドアを開けると、「和室だ。畳の香りも素晴らしい!」ルシルのテンションがうなぎ上り。踏込で靴を脱いで室内に入って行った。

「障子を開けると景色を見られるんだな。しかも露天風呂付き。この部屋高かっただろ、シャル? 宿泊代、俺も出すから」

「(ふふ、子供みたいで可愛い♪)・・・宿泊代に関しては全てわたしに持たせて。ここに泊まるって決めたのも予約したのもわたしの一存だから、絶対にわたしが払う」

「・・・そこまで言ってくれるんだ、お言葉に甘えさせてもらうよ。ありがとう」

「どういたしまして。あ、それはそうとルシル。食事はこっちに運んで来てもらうことになってるから部屋の外に出なくてもいいし、そろそろ魔導師化解いたら? ただでさえ魔力を使うのは体に負担が掛かるし、寿命も減っちゃう・・・んでしょ?」

ルシルはコートをハンガーに掛けてから座椅子に座って・・・

「・・・エグリゴリのような強敵と全力戦闘しないならさほど問題じゃないが。そうだな、少しだけ休ませて貰おうかな」

変身魔法も解除したことで、一気にわたしより背が低くなった。わたしもポンチョとストールをハ
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