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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica56イリスとルシリオン
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金を出されても嫌」

「お、おう・・・。冗談だから、睨まないで睨まないで」

割と本気な拒絶に腰が引けちゃった。ビクッとしたわたしを見てルシルは「ごめん」謝ってくれた後、「シャル。水着、とても似合っているよ」そう褒めてくれた。

「〜〜〜〜〜っ!! ありがと!」

「のわっ!?」

もうそこまで来ていた大温泉へと、抱きついたルシルと一緒にドッバーン!と入湯。深さは3mほどあるから間違っても体を底に強打することはない。

「「ぷはっ!」」

「気持ちいい〜!」

「たわけ! いきなり危ないだろうが!」

「今日は厳しく当たらないって言ったのにぃ〜」

「限度があることを憶えておこうか? ん?」

ルシルが両手でわたしの頬を挟んでムニムニ捏ねてくるから、「ふぁい」変な返事になった。ルシルはわたしの変顔を「温泉に入ったからかスベスベだしモチモチだな〜」なんて言いながら堪能してるけど・・・。

「ちょい待ち。入らなくてもスベスベだしモチモチだったもん」

とりあえずそう反論しておく。お肌の手入れは手間を惜しまずしているから、温泉だけのおかげとは思ってほしくない。ぷくっと頬を膨らませえると、ルシルは小さく吹き出して、「判ってる。どれだけの付き合いだと思っているんだ?」笑顔を見せた。

「むぅ。ルシルばっかり、わたしをキュン?ってさせる。ずるーい!」

「そんなこと言われても困る。ほら、今は温泉を楽しもう」

ルシルはそう言ってわたしから離れると、「あー、これはいい〜」全身から力を抜いてお湯に身を任せてプカッと浮いた。心底気を抜いて楽しんでるみたいだから、ここはちょっかいを掛けずにわたしも「おおう」お湯に身を任せて浮いてみた。

「あ、これ気持ちいい〜」

それから2人で大温泉を堪能した。時折5つある浮島に上がって、美味しいジュースやアイスクリームで体をちょっと冷やしてはまた浸かって繰り返した後は、レンタル屋さんに戻って私服に着替えた。

「思った以上に長居したな。皮膚がふやけてしまった」

「だね〜。あ、ルシル。夕ご飯なんだけど、マクティーラを停めてるホテルで摂らない?」

さぁ計画を実行に移す時だ。妙な笑い声を出さないように気を付けながら提案すると、「構わないよ」即断してくれた。心の中でガッツポーズをして、ルシルの腕に抱きついてホテルへと向かう。
エントランスに入ると暖房が効いてるようで温かい。

「レストランは・・・」

ルシルが案内板を確認しようとした。そんなルシルから離れたわたしはカウンターへ。スタッフがわたしに気付いて「いらっしゃいませ」お辞儀した。

「今日予約した、イリス・ド・シャルロッテ・フライハイトです」

「少々お待ちください。・・・はい、夕食・朝
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