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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica56イリスとルシリオン
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。あーん、だ」

「わけわかんない。・・・あーん」

モヤモヤしつつもルシルが差し出してくれた、フォークに刺したサイコロステーキを「あむ」パクッと食べた。うん、これも美味しい。ほわぁ、って幸せビームを出せそう。

「じゃあイワシのフリットを半分あげる! あーん!」

「あーん」

間接キスになるあーんを、割とあっさり受け入れてくれたことにちょっとビックリしたけど、フォークに刺した切り分けたフリットをパクッと食べてくれた。

「あぁ、これも美味い」

「なんか今日、ルシル優しい・・・」

「はあ? 俺はいつも優しいはずだぞ? それに今日はデートをしているんだ。相手の女の子に厳しく当たるわけないだろ」

「っ! えへへ♪」

幸せいっぱいな食事も終え、大温泉の周囲を囲う温泉街道を軽く散歩してから、わたしとルシルは温泉に入るための水着をレンタルしてくれるお店に移動。大温泉は公共施設ってこともあって裸での入浴は厳禁で、水着着用が義務付けられてる。

「いらっしゃいませ」

「大人2人でお願いします」

レンタル屋さんへ入ったわたし達は、水着レンタル料を含めた温泉への入湯料を支払い終わり・・・。

「じゃあルシル。わたしの水着姿を楽しみにしててね〜♪」

「ああ、期待しているぞ。あ、1つリクエスト。一緒に歩いていても恥ずかしくならないようなやつでな」

「ほーい?」

ルシルと一旦別れると、女性マークの描かれたカウンターの右隣の廊下を進んで、まずは女性専用のウォークインクローゼットで水着を選択する。50人くらいが1度に入ってもまだ余裕のある広さだから、水着の数も膨大だ。

(私服は大人っぽさを出してみたし、今度は可愛い感じでいってもようか)

白のホルターネックのビキニを選択した。胸元には大きめのリボンをあしらっていて可愛いし、ホルターネックならわたしの胸の大きさを強調できるし、ちょうどいい。胸のサイズばっかりは、はやてやトリシュに絶対勝ってる。ちなみにボトムは膝丈のフレアスカートの付いたものを選んだ。

「よしっ! さ、着替えに行こう!」

鍵付きロッカーの前で水着に着替えて、姿見の前でクルッと1回転。バッチリ決まってることを確認してから、ウォールインクローゼットから出て、カウンターへ伸びる方向とは別の、大温泉へと繋がる廊下を進む。そしてスライドドアを潜れば「おお!」湯気の立ち込める大温泉が目の前に広がる。

「お? 来たな」

「ん、お待たせ♪・・・ルシルは、普通のハーフパンツスタイルだね」

大温泉まで続くすのこロードをルシルと2人で歩く中、ふっと頭に湧いた「ブーメランとかで良かっ――」なんて、冗談をかましてみようとしたんだけど・・・。

「絶対に嫌、死んでも嫌。
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