第四十九話「天央祭・]」
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い詰められた【プリンセス】、夜刀神十香に追い詰める何千の群衆。そしてステージに立つ【ディーヴァ】とそれに付き従う【ハーミット】と【ベルセルク】。更には【ディーヴァ】の前に立ちこちらを警戒している【SS】。なんとも奇妙な光景であった。
これだけの精霊が一堂に会する事など今までは無かった。故にエレンは十香の捕縛失敗時には別の誰かを…と言う思いも浮かぶが直ぐにそれを切り捨てる。
「…いえ、止めておきましょう。慢心は禁物です。それに」
そう呟くエレンの視線の先には【SS】がいた。【ナイトメア】と並び精霊の中でも危険な存在。彼女に殺された者は決して少なくはない。そんな彼女は【ディーヴァ】を庇う様に建っている。それが正しければ二人は知己、若しくは親密な関係と言う事になる。いくら人類最強の魔術師と言え精霊を複数同時に相手に出来るとは思わなかった。
故にエレンは目標を一本に絞る。そう、夜刀神十香に。
「今日用があるのは貴方だけです、夜刀神十香。今日こそは私と共に来てもらいます」
「ふ、ざけるな!」
十香はそう言いながら剣を振るうがエレンはそれを難なく受け止める。
「おや、思ったより威力はないのですね。まあ、好都合ですが」
「な…っ!?」
十香はエレンの反撃に呆気なく宙を舞うも直ぐに立ち直る。しかし、その時には既にエレンは目の前まで迫ってきておりレーザーブレードを振り上げていた。
「こちらも時間をかける訳には行きません。或美島の時の様に鉄十字の会や第三者の介入があっては面倒です。直ぐに決着を付けさせてもらいます」
瞬間、エレンの振り上げたレーザーブレードが十香めがけて振り下ろされた。それは寸分の狂いなく十香の頭に辺り十香の意識を刈り取った。
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