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いた寮の部屋から何も言わずに逃げ出した。プロデューサーが怖かったとか、噂が広まるのが怖かったとか、そんなことは一切思わなかった。ただ精魂尽きた頭にひとつ沸いた義務感にも似たものに突き動かされて、気付いた時にはそうしていたのだ。
奇抜な柄のオーバーサイズのTシャツに短パンとスニーカー、惜しげもなく生脚を晒しながら、キャリーケースと身ひとつだけで夜明けの街を闊歩する巨乳のピンク頭。お世辞にも目立たない格好とは言えなかった。
夢見りあむ、たった一夜で身も心も硝子より脆くされたギリ十代。
この日彼女は、アイドルの表舞台から姿を消した。
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