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遊戯王BV〜摩天楼の四方山話〜
ターン16 魂鋼の風雲児
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グマ噴き上がるとき、空は砕かれ大地はひれ伏す!No.(ナンバーズ)61、ヴォルカザウルス!」

 No.61 ヴォルカザウルス 攻2400

「ヴォルカザウルスか。なるほど、強力なカードには違いないな」
「その余裕、こいつの効果で吹き飛ばしてやるよ。ヴォルカザウルスの効果発動!オーバーレイ・ユニットを1つ使い、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象に取り破壊。その攻撃力分のダメージを相手に与える、マグマックス!」

 No.61 ヴォルカザウルス(2)→(1)

 赤色の恐竜の周囲を回る光球のうち1つがその体に吸収され、エネルギーを解放したヴォルカザウルスが胸の期間から超高温の火焔を放つ。その温度はいったいどれほどのものなのか、本来炎を操り溶岩の体を持つはずのヴォルカニック・クイーンが焼かれ、限界を迎え、生物とは思えないほどにドロドロに溶けていく。

「くっ……」

 鼓 LP4000→1500

 そしてそのダメージは、当然のごとくデュエルポリスの力で中和しきれなかった分の「BV」によってそのコントローラーであった鼓にも降りかかる。無造作に顔をかばった左手にも火の粉がかかり、セーターにいくつかの焦げ目がついた。
 しかし、逆に言えばそれだけだ。チンピラが下卑た欲望をもって内心で期待していた苦悶の呻きも、火傷の苦痛に歪む表情も、求めた反応は何一つ引き出せていない。そのことに不満を覚えつつも、すぐさま次の動作にかかる。

「ちっ、お高く留まりやがってよ。まあいい、魔法カード、希望の記憶を発動!このカードは俺のフィールドにNo.が存在するとき、その種類の数だけドローできる。ヴォルカザウルスの1枚ドロー……ケッ、やっと引けたのかよ。永続魔法、ギャラクシー・ウェーブを発動!このカードの効果により、これ以降俺がエクシーズ召喚に成功するたびに500のダメージが発生するぜ。俺はヴォルカザウルスのオーバーレイ・ユニット1つをコストに、ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!」

 号令に従い役目を終えたヴォルカザウルスが赤い光球となり、先ほどと同じく舞い上がってから反転し地表の空間に吸い込まれる。そして新たに生まれたのは赤とは真逆の青、そして雪のような純白。

「このカードはランク5モンスターからオーバーレイ・ユニット1つを取り除くことで、その上に重ねてエクシーズ召喚ができる。極寒の吹雪荒ぶるとき、大地は枯れ果て海は凍り付く!エクシーズ召喚、No.21!氷結のレディ・ジャスティス!」

 No.21 氷結のレディ・ジャスティス 攻500→1500

「こいつの攻撃力は、自分のオーバーレイ・ユニット1つにつき1000ポイントアップする……だが、そんなことはどうでもいい。このエクシーズ召喚をトリガーに、ギャラクシー・ウェー
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