ターン16 魂鋼の風雲児
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。しかし、その犠牲は決して無駄ではない。すべての動きは、彼女の手の中にある。
「この瞬間、ツヅ−3の効果を発動。このカードがフィールドから戦闘またはカード効果により破壊され墓地に送られた場合、墓地に存在する超重武者1体を蘇生することが可能となる。ソード―999を守備表示で蘇生」
超重武者ソード−999 守1800
「知ってるぜ、超重武者……確か守備表示で守備力を使っての攻撃ができるんだよな?だが、いくらモンスターを並べたところでガイアドラグーンの攻撃力を越えられるのはビッグベン−Kだけ、そして戦闘破壊は遮攻カーテンで防げる!」
1ターン目とはまるで違う、別人のような動きに冷や汗を流しながらも言い放つ。だがそんな空元気を、冷笑ひとつと共に彼女は鼻で笑った。
「30点だな。超重武者の特性について知識があったことは素直に褒めておきたいが、いかんせんその知識が浅すぎる。痛い目にあって学ぶといい、バトルだ。私はビッグベン−Kで、迅雷の騎士ガイアドラグーンに攻撃する」
腰のメーターが一斉に振り切れ、超重量の巨体が動き出す。大量の蒸気を吐き出しながらその中心で目に光を宿す機械の僧兵が小手に包まれた左腕を全力で地面に叩きつけると、大地が砕けるとともに衝撃波がガイアドラグーンへとまっすぐに走る。
「ひっ……しゃ、遮攻カーテンだ!」
超重武者ビッグベン−K 守3500→迅雷の騎士ガイアドラグーン 攻2600
男 LP2900→2000
遮攻カーテンが身代わりとなったことで、どうにか破壊の一撃から踏みとどまるガイアドラグーン。だがほっと息をつくチンピラの目の前でその槍に、鎧に、みるみるうちにひびが入っていく。
「な、なに!?」
「だから勉強不足だといったんだ。ソード−999が場に存在する限り、超重武者との戦闘で破壊されなかったモンスターは全てダメージ計算後にその攻守が0となる」
「馬鹿な、それじゃ俺は、最初っからもう……」
「その様子だと、手札誘発も握っていないようだな。ならばこの盤面を許した時点で詰み、だな」
無慈悲な宣告と共に、ついに竜騎士の装備に限界が訪れた。示し合わせたかのようにすべてが粉々に砕け散り、もはやなんの意味も持たぬガラクタが残るのみ。
迅雷の騎士ガイアドラグーン 攻2600→0 守2100→0
「続けよう。メタルフォーゼ・シルバードでガイアドラグーンにもう1度攻撃」
女ライダーが流線型のバイクを走らせ、駆け抜けざまに手にした錬金銃を乱射する。無数の光弾に撃ち抜かれ、竜騎士は静かに力尽き地面に沈んだ。
メタルフォーゼ・シルバード 攻1700→迅雷の騎士ガイアドラグーン 攻0(破壊)
男 LP2000→300
「最後だな、超重武者ソード−
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