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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百二十四話 アスターテ星域会戦なのです。
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するに同盟軍の艦船を9万隻以上破壊している。それは同盟軍の無謀ともいえる戦術に帰するところなのだが――。

「閣下、通信が入っています」

 ラインハルトはイルーナを見た。このタイミングでの通信はシャロンなのか。ためらっているイルーナをよそに、ラインハルトは通信回路を開くように指示した。
 シャロンの代わりに映し出されたのは――。

『ラインハルト・フォン・ローエングラム』

 肩までの緋色の髪を品よくヴェーブさせた鋭い緋色の目のシャープな顔立ちの女性、シャロンの腹心のアンジェ・ランシールだった。

「卿は何者か?」
『自由惑星同盟フェザーン方面総軍総司令アンジェ・ランシール元帥。簡潔に要点を述べましょう。フォン・ローエングラム、そしてイルーナ・フォン・ヴァンクラフト。これは序の口にすぎないことをはっきりと申し上げます。自由惑星同盟に侵攻すればするほど、あなたがたは代償を払うことになる』
「アンジェ、自由惑星同盟に侵攻するように言い出したのは他ならないシャロン自身よ」

 ローエングラム陣営の参謀総長が口を出した。アンジェはちらと一瞥を与えると、

『ですが、それをどうするかはあなたがたの選択にあったはず。辺境惑星等見捨てて帝都に引きこもっていればよかったものを、わざわざ殺されに出てくるとは、恐れ入ったわ』
「・・・・・・。」
『さて、フォン・ヴァンクラフト、フォン・ローエングラム。ここまでは序幕にすぎないわよ。そしてここからが本番、それをほどなく思い知ることになるわ。せいぜい束の間の勝利をそこでかみしめていることね』

 通信は切れた。9万隻以上も艦艇を失い、約1,000万の人命を失ったというのに、アンジェの顔には同様一つ現れていなかった。最後まで。



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