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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百二十四話 アスターテ星域会戦なのです。
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もやる・・・!!」

 ファーレンハイトは艦橋でうなずいていた。あれだけの猛撃を受けながらなお戦列を維持している手腕は感嘆さを覚える。だが、それはミッターマイヤーとても同様。ファーレンハイト艦隊はミッターマイヤー艦隊の左右両翼から攻撃を受け続けているのにもかかわらず、自分を追い詰めているのだから。

「下から艦隊が、来ます!!12時方向、上下角マイナス57度!!」
「何!?」

 ファーレンハイトは下をにらんだ。とはいっても直接スクリーンがあるわけでなく、彼の視線はすぐに前方のメインディスプレイに注がれる。
 正面の敵艦隊の旗艦と同じ流麗な姿の旗艦を中心とした大艦隊が砲撃を加えてきていた。

「少し、手を貸してやろう」

 ロイエンタールは艦橋でそうつぶやいた。親友に向かってそれを言うことなく、彼は行動でそれを実践したのである。ロイエンタール艦隊の攻勢はファーレンハイト艦隊の先鋒を打ち砕き、彼の突進の勢いを減衰せしめた。

「敵もやる・・?!」

 ファーレンハイトの動揺は、押されていたミッターマイヤーの活力復活に他ならない。

「今だ!!いったん後退せよ!!」

 ミッターマイヤーが叫んだ。ミッターマイヤー艦隊は相対左側面及び前面から強烈な攻撃を受けながらも、ロイエンタールが作り出してくれた間隙を殺すことなく速やかにそこから離脱したのである。

「流石名将は引き際を心得ておられる」
「フッ・・・・今日のところは言わせておいてやる」

 戦闘のさ中、一瞬生じた余裕が双璧をして冗談を言わしめたわけだが、ロイエンタールなりの気遣いであることはミッターマイヤーはよく知っていた。
 親友の艦隊が後退したのを見届けると、ロイエンタールは正面を見据えた。

「ミッターマイヤーに強かな逆激を食らわせた自由惑星同盟の奴輩に、一泡吹かせてやろう!」

 ロイエンタールは、前衛にバルトハウザー艦隊を展開させ、彼の猛攻をもって敵の勢いをくじくとともに、一隊をゾンネンフェルスに率いさせて敵の右翼を分断させ、そこに集中砲撃を叩き込んだ。ロイエンタールらしからぬ苛烈な攻めは、如何にしてミッターマイヤーの苦戦を彼が肯んじなかったのかを示している。

「敵の増援が来たか・・・・」

 ファーレンハイト艦隊単独だけでは、合わせて5万を超える艦隊に対処できなかっただろう。だが、ファーレンハイト艦隊にも増援が到着した。シュタインメッツ艦隊である。彼は、的確な防御陣形を敷き、ロイエンタール艦隊の攻勢を止めようとした。ファーレンハイトはいったん体勢を立て直し、速やかに戦列を構築。ファーレンハイトは僚友のシュタインメッツと連携し、ロイエンタールの反撃を抑え込もうとした。
 ミッターマイヤー艦隊に代わり、今度はミュラー艦隊とアイゼナッ
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