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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百二十四話 アスターテ星域会戦なのです。
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約11万余隻。
対する自由惑星同盟は艦隊の内訳は不明ながらも7万余隻と、帝国軍に圧倒的に優勢であった。ラインハルトは別働部隊とはいえ、戦力の投入を惜しまなかったのである。

 ミッターマイヤー艦隊は四天王を前衛に餓狼のように突進し、目の前に展開している自由惑星同盟の艦隊にかみついた。


* * * * *
「始まったわね」

 アンジェは艦橋でつぶやく。敢えてアスターテ星域会戦の再現を演じたのも、アンジェなりの思惑があっての事。敵が各個撃破を狙うことはある程度想定済みであった。だが、その速度が尋常ではない。まるで遠距離から一足飛びに距離を縮め、敵に打ちかかる様相だった。

「流石ミッターマイヤー艦隊。けれど、ミッターマイヤー提督、原作と異なるのはこちらにもローエングラム陣営の提督がいるという事。さぁ・・・見せてもらおうかしら。原作では成立しえない戦いを」

 アンジェは指示を下す。ミッターマイヤー艦隊の前に立ちふさがるべき駒として用意していた艦隊に。

「第二十九艦隊、第二十八艦隊、第九艦隊、第十五艦隊、第十九艦隊はプランHFに従い行動せよ。」

 第二十八艦隊、そして第二十九艦隊、すなわちそれはファーレンハイト艦隊、そしてシュタインメッツ艦隊であった。

* * * * *
 ファーレンハイト艦隊は自由惑星同盟の最先鋒の位置にいる。ファーレンハイトは艦橋で組んでいた腕を解いた。カロリーネ皇女殿下から離れて久しいが、その心は未だ彼女と共にある。そして知っていた。周りがすべてシャロン一色に染まっており、自分だけが孤立無援であることを。その熱狂ぶりは剛直な彼をして時に戦慄せしめるほどだった。あのシャロンの強力な洗脳オーラをもってしてもファーレンハイトは洗脳されていない。それは大いなる意志の下なのか、それともシャロンの掌の上での話なのか。
 フェザーンを一瞬で破壊したことを自身の眼で目撃したファーレンハイトは知る。自由惑星同盟(シャロン)からカロリーネ皇女殿下を救い出さねばならない事を。
それは、ゼロにも等しい確率だということをファーレンハイトは知っている。
けれど、ファーレンハイトは屈しない。シュタインメッツともどもカロリーネ皇女殿下、そしてアルフレートの為に戦う事を決めていたのだから。

「全艦隊、凸陣形を取って、迎え撃て!!」

 ファーレンハイト艦隊もまた攻撃陣形に再編する。ミッターマイヤー艦隊が速なら、ファーレンハイト艦隊は静、そして重である。積極攻勢を得意とする両名であるが、その戦いぶりは異なっている。
 両艦隊ともに吸い寄せられるように、接近する。それはそれぞれ守るべきものを背後に背負い、絶対に目をそらすことのない意地と意地のぶつかり合い。どちらともなく有効射程距離に入った瞬間に両将が同時に叫
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