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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百二十五話 ヤン艦隊の跳梁跋扈です。
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一つ一つ攻め落としている時間も余裕もない。補給に関しては今のところ問題はないが、それはあくまでこちらが既定の侵攻計画に沿っている場合なのだからな」
「その補給だが、敵がこちらの補給線を狙ってこないのは、妙だと思わんか?」
「向こうはあくまでも完全体制の俺たちを叩き潰したいのだろうよ。あの女、はっきりとそういったではないか」
ミッターマイヤーの言葉に、ロイエンタールはワイングラスを揺らした。ヘテロクロミアの視線は揺れ動く赤い液体に注がれている。
「いいか、ミッターマイヤー。この世において女と天候ほど気まぐれなものはないという事を卿に教えてやろう」
「というと?」
「彼奴が言った言葉、あれを額面通りに受け取ると、手ひどい目にあうのではないか、ということだ。俺は――」
その時、緊急端末が作動した。これは上級将官専用の端末であり、有事の際は即座に連絡が入る仕組みとなっている。
『至急ブリュンヒルトにお越しください。補給線に対して敵が攻撃を仕掛けてきました。現在ケンプ艦隊が現場に急行中です』
レイン・フェリルの声だった。両将は立ち上がった。
「予感というものは言葉にせん方がいいようだな」
ミッターマイヤーの言葉に、ロイエンタールは「フッ」と息を漏らしたのみだった。
* * * * *
自由惑星同盟側
(
シャロン
)
側の動きが活発化したのは、十数日ぶりだといえた。イゼルローン方面の帝国軍別働部隊、そしてラインハルト本隊の補給線に積極攻勢を仕掛けてきたのである。
特に、イゼルローン方面補給線は各所で寸断され、苦戦に陥っているという。ラインハルト本隊の補給線は、ケンプ艦隊が奇襲部隊に応対している他、アイゼナッハ艦隊がその総力を挙げて防衛しているので、思ったほどの損害は出ていない。
以上が、主要提督たちがブリュンヒルトに集まった時のレイン・フェリルからの報告だった。ところが、その1時間後、ケンプ艦隊が苦戦を強いられているとの報告が入ってきた。敵は補給部隊よりも、救援に来たケンプ艦隊にその矛先を向けたのである。
「やり方が無茶苦茶すぎるわ」
アレーナはぼやいたが、すぐに「私が行って沈めてくるわ」と言い残し、会議場を出ていった。
ところが、アレーナ艦隊が到着する前に、敵は姿を消していた。残っていたのは強かに叩かれたケンプ艦隊の四分五裂した姿だけである。
アレーナは眉をひそめたが、事はこれで終わりではなかった。
敵の矛先は、今度は先鋒として哨戒行動を取っていたビッテンフェルト艦隊に向けられたのである。不意を突かれたビッテンフェルト艦隊はこれまた強襲されて損害を被り、付近に展開していたカルナップ、クルーデンシュテルン、ウェルナー・アルトリンゲン艦隊の増援を受けてようやく立ち直るというあり
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