シャルロットの住まい探し 紅魔館編
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狼はクスクスと笑った。
「確かに見た目は若いですが、これでも立派は老人でしてね。もうどれだけの年月を生きてきたのか・・・自分でも良く覚えていないのですよ」
「えええ!!?覇狼さんって妖怪なんですか!!?」
「まあ、そんなものですかね?兎に角、私は若くはないので、覇狼かお爺さんと呼んでもらっても結構ですよ?」
「ええ!?いえそんな・・・じゃ、じゃあ覇狼さんと・・・」
覇狼は満足したように笑って、閃輝達に背を向けて指を鳴らした。
すると、空間が真っ二つに裂けて行き、広がっていく。そして裂けた空間には沢山の竜の紋章が見えているが、その紋章はやや禍々しくも感じられる。
「!!?なんですかこれ!!?」
シャルロットは思わず大声を上げて驚いて、閃輝の後ろに隠れる
「大丈夫だ。これは『ディラ』覇狼さんの能力で作り出される一種の亜空間だ」
「で、でもなんでこんなに怖そうな模様いっぱいあるんですか・・・?」
シャルロットはディラから見えている紋章に怯えてしまっている。覇狼はその質問に答える。
「それはですね、これは元々紫が扱うスキマっという物を参考にしたものでね。スキマが一面にあるのですがそれでは落ち着かないので、ちょっと紋章にしてみたんですよ。さっ行きますよ」
そう言って覇狼はディラの中に入って行った、閃輝もあとに続いて入ろうとするがシャルロットは恐いのか、入ろうとしない。
「恐がってないで来いよ」
「う、うん・・・」
シャルロットは閃輝に言われて漸くディラの中に入った、それと同時にディラは閉じた。
「それでは、紅魔館までで宜しいでしたっけ?私がそのまま共に行動しても宜しいですよ?」
「いえ、流石にそこまでして貰うのは、弟子として申し訳ないので」
「『元弟子』でしょう?貴方は私の弟子を卒業しているのですから」
閃輝は覇狼と会話しながら、ディラの中を歩いていく。シャルは閃輝から離れない様にしっかりと閃輝の服の袖を掴んでいる
「は、覇狼さんって閃輝のなんの師匠なんですか?」
「私はですか?私は閃輝君に剣などの剣術や、魔法などを教えていたのですよ。ですがそれはもう以前の話です。閃輝君は卒業試験に合格していますからもう弟子ではありませんよ」
覇狼は昔を懐かしむ様に言った。閃輝は若干、思い出したくないような顔をしているが
「卒業試験って・・・覇狼さんに正面から究極の一撃をぶつけただけじゃないですか。しかも
覇狼さん、俺の最強の魔法食らってもピンピンしてたじゃないですか・・・あれは流石に凹みましたよ・・・」
「そうですか?あれは耐える身としては少し堪えたのですがねぇ」
少しすっか・・・と閃輝は落胆したように肩を落とす。実際、当時の閃輝の最強の魔法は今に比べ、威力は劣
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