暁 〜小説投稿サイト〜
異能バトルは日常系のなかで 真伝《the origin》
第二部
第五章 担当精霊
5-2 リールート、覚醒める・チーム名
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状況を把握していない鳩子さんに伝えます。
「つまり先ほどのは、安藤くんの動きに合わせてリールートさんが異能かなにかを発動していたということでしょう。さも安藤くんが使っているかのように」

安藤くんのジ・エンドを普段使いしている所は初めて見たのでその驚きもありました。

思い返せば安藤くんは驚く私達を見て楽しみいい顔をしていたということになります。

そう考えると急激にイラっとしてきました。
後でそれとなく関節を極めましょう。

「最初はただの人間になにを大層な二つ名をと思ったが、聞いてみれば時間に干渉出来る異能だそうじゃないか。そんな能力は聞いた事もないぞ」
「ああ! 灯代の異能はかっけー! 二つ名のセンスもかっけー!」
「ちょっ! いや、まあ、なんていうか……」
本気でそう思っているらしい二人。
異能を褒められ、満更でもない灯代さん。

この時またしても先ほどの嫌な予感を感じました。
「これは……まさか……」

悪い予感ほど当たるものです。


「二つ名か……悪くないな……」


実感のこもった言い方のリールートさんの言葉に、私達は呆然としました。

「ほう。……また新しい咎人が誕生したか」
「やめた方がいいですよ、二つ名とか。こいつみたいに歩く黒歴史になりたくなければ」
「歩く黒歴史……。歩く黒歴史《インフルエンサー・ブラック》……」
「悪口を厨二で返すな!」

ぼーっとしている私達三人に灯代さんが声を掛けます。
「彩弓さん? どうかしました?」

「厨二病が、三人……?」
「彩弓さん? もしかしてあたしも入れてます?」
「こんなことって……」
「鳩子?」
「ありえない……」
「千冬ちゃんも?」

これはまずい……!
安藤くんとリールートさんのカップリングを模索している場合ではなかったようです。
どうにかしなくては。

こうしてある意味で前回以上の文芸部の危機と私達三人は向き合うことになりました。


********************


「やっぱちげーよな」

リールートさんのルール講義が一段落し、みなさんが休憩している時、安藤くんがワケありの表情で言いました。
なにかルールで不可解な点があったのでしょうか?
「なにがでしょう?」

「おれ達のチーム名がD-6だなんて納得できないっ!」

「はい始まりましたー」
いつもの発作に、慣れた様子のみなさん。

「だってD-6って! 記号じゃん! 番号じゃん! 出席番号じゃねーんだぞ!」
「そうは言っても変えられるものではな
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