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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第59話 冷血なる虫使い!対決トミーロッド!
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にそいつらを引きはがそうとする。


「点火♪」


 だがそれよりも早くトミーロッドが行動を起こした。奴は俺の体にくっついている昆虫に似た大きな昆虫を爪で引き裂いた。するとカチッという音と共に俺は爆発に巻き込まれた。


「イッセー君!」


 朱乃の悲鳴が聞こえるが爆風の中から彼女の元に跳んで肩を抱いた。


「大丈夫、俺は無事さ」
「イッセー君、良かった……」


 俺は朱乃を安心させて改めてトミーロッドに向き直る。


「ひゃ――――――!爆発の寸前に上着を脱ぎ棄てたか、はっはっは。でも防寒服無しで戦えるの、イッセー?」
「心配すんな、今すぐそのふざけた顔をぶん殴ってやるからよ……」


 強がってはいるがやはりライタースーツを脱いだのは不味いな、−50℃という極寒地獄をモロに受けてしまっている。このまま戦えば命はないだろう。


「イッセー君!」
「この声は……祐斗か?」


 そこに上半身裸になった祐斗が現れて俺にライタースーツを渡してきた。


「イッセー君、いくら君でもこのアイスヘルでライタースーツ無しの戦闘は自殺行為だ。これを使ってよ」
「祐斗、戦いは終わったのか?」
「うん、何とか勝てたよ。小猫ちゃんや滝丸君、マッチさんも無事さ」


 俺は小猫ちゃんの方を見てみると、コクリと頷く彼女とその側で気を失っている滝丸とマッチの姿があった。


「今の僕じゃ君の力になるどころか足手まといにしかならない、だからせめてこのスーツを……」
「祐斗、お前……」


 この極寒地獄でライタースーツを失うと言う事は死を意味する、グルメ細胞を持ち超人的な身体を持つ俺ですら危険なのに祐斗はなんの躊躇もなく俺にライタースーツを渡してきた。


「祐斗、ありがとうな」


 俺は祐斗の優しさに嬉しくなり彼の肩を抱いた。


「その気持ちだけで充分だ、そのライタースーツはお前が使ってくれ」
「イッセー君……」


 俺は祐斗に礼を言うとあることに気が付いた、それは昆虫たちが攻撃をしてこなくなったことだ。今も俺達の背後で唯宙に浮かんだまま停止している。


(ん?この匂いは……)
「……何やってるんだい、バリー、ボギー?」


 俺はある匂いを感じたがトミーロッドの圧のある声に現実に戻されて奴を見る。トミーロッドの視線の先には倒れた美食會の二人が映っていた。


「なに負けてんのお前らァァァァァ!!」


 奇声を上げ怒りの声を荒げるトミーロッド、だが次の瞬間には冷酷な顔を見せ倒れている二人に失望した眼差しを向ける。


「もうイラネ、せめて虫のエサになれよ」


 トミーロッドは停止していた昆虫たちに指示を出
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