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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第59話 冷血なる虫使い!対決トミーロッド!
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」
「……」
僕たちの戦いが小さく見える程の高次元の戦い……イッセー君、朱乃先輩、どうか無事でいてくれ!
―――――――――
――――――
―――
side:イッセー
飛んでくる無数ともいえるような寄生昆虫、それをフライングフォークの連射で撃墜していく。だがその数は多く俺のフォークを回避した昆虫が背後から襲い掛かってきた。
だが昆虫たちに何かが突き刺さった、それは朱乃が放った雷の矢だった。俺の背後にいる朱乃が仕留めそこなった昆虫を迎撃していく。祐斗の攻撃すらかわす高い俊敏性を持つ昆虫たち、だがそれらは的確に撃ち抜かれていく。
(朱乃、トラウマを乗り越えたんだな……!)
朱乃が放っているのは唯の雷じゃない、そこには光の力が込められていた。朱乃の父であるバラキエルは堕天使、つまり光の力を使うことが出来る。その血を引く朱乃も光の力を使えるが朱乃は自身の中に流れるその血を嫌悪していた。
(自分のせいで母親を死なせてしまった朱乃は、自分自身を汚れた存在として嫌っていた)
だが朱乃は自分の中に流れる堕天使の血を受け入れた。試行錯誤を繰り返して何とか光の力を使えるようになった朱乃はその力を存分に発揮していた。
そもそも光の速さは秒速30万q、一秒に地球を7周半もできる速さだ。その速さから放たれる雷光の矢をかわせる生物などこの『グルメ界』側の人間界でもそうはいないはずだ。
(俺は朱乃を見くびっていたのかもしれないな。足手まといどころか俺を確実にサポートしてくれている、本当に俺にはもったいないくらいの良い女だよ)
心の中で朱乃に感謝しながら俺は闘志を燃やしていく。そして5連釘パンチで多くの昆虫を塵に変えていく。
「オラオラオラオラァ!!」
怒涛の連撃で昆虫たちを粉々にしていく、朱乃の雷の矢も的確に昆虫たちを仕留めていった。
「はぁ……はぁ……」
「や、やりましたわね……」
目の前にいた昆虫たちを倒した俺と朱乃はトミーロッドを睨みつける。
「ど、どうだトミーロッド。お前の虫たちは全部倒したぞ」
「次は貴方の番ですわ」
俺と朱乃がそう言うとトミーロッドは欠伸をしながら俺達をあざ笑った。
「なに言ってんの?虫はまだまだいるよ」
「!?ッ朱乃、下だ!」
氷の大地が砕けてそこからムカデが現れて俺達に襲い掛かってきた。
「ナイフ!」
「雷神の裁き(エル・トール)!」
ムカデの首を切り落として朱乃が雷の一撃で消し炭に変える。だがムカデが出た穴から再び大量の昆虫が現れて俺達に襲い掛かってきた。
「まだこんなにも……!
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