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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第44話
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もよってルクセンベール卿の前でその話をするのは…………!」
リィンの言葉に対して真剣な表情で反論したセレーネの答えに焦ったリィンは表情を青ざめさせてツーヤに視線を向け
「あ…………お、お姉様、これはその…………」
リィンの指摘を受けて我に返ったセレーネは頬を赤らめて恥ずかしそうな表情でツーヤに言い訳をしようとした。

「ハア…………別に言い訳なんてしなくていいよ。元々あたし達”パートナードラゴン”の魔力の供給方法で一番効率がいいのは”その方法”だし、二人は婚約も結んでいるんだから、あたしは二人の婚前交渉にとやかく言うつもりはないよ。」
一方ツーヤは疲れた表情で溜息を吐いて答え
「え、えっと………”パートナードラゴン”の魔力の供給方法で”性魔術”のような方法が一番効率がいい事は以前セレーネが”成長”した時に知りましたけど、もしかしてルクセンベール卿もプリネ皇女殿下と…………」
ツーヤの話を聞いてある事に気づいたリィンは冷や汗をかいてツーヤに視線を向けた。
「…………リィンさん?確かに同性でも”性魔術”のような方法で魔力を供給できますけど、あたしとマスターは”そんな関係”を一度も結んだ事はありませんから、あたしもそうですけど、マスターの事を誤解しないでくださいね?」
「は、はい!今のは言ってみただけで、決して一度も二人の事を誤解した事はありません!」
顔に青筋を立てて膨大な威圧を纏ったツーヤに微笑まれたリィンは緊張した様子で答えた。

「それで稽古の件に話を戻しますけど、せっかくの機会ですし、リィンさんもセレーネと一緒にあたしの稽古を受けてみませんか?”パートナー”との連携力も”パートナー契約”を結んでいる二人に求められる”力”ですから、それを高める為にもちょうどいい機会だと思いますし。」
「…………そうですね。セレーネ、今から少しだけ俺も稽古に加わっていいか?」
「はい!むしろ、私からもお願いしますわ…………!」
その後セレーネと共にツーヤの稽古を受けたリィンは艦内の徘徊を再開したが、セレーネ達とは別の訓練場で起こっている意外な光景に気づくと足を止めてその光景に注目した。


「な…………っ!?」
意外な光景――――――エリスがデュバリィと手合わせをしている場面を見たリィンは驚きの声を上げた。
「豪炎剣!!」
「あ…………参りました。」
デュバリィとの手合わせで得物である細剣(レイピア)をデュバリィの剣技で弾かれた後剣の切っ先を向けられたエリスは呆けた声を出した後自身の敗北を宣言した。
「…………私の予想以上に”動けた”事には驚きましたが、私のようなある程度の使い手からすればまだまだですわ。――――――失礼を承知で申し上げますが今の貴女は自身の身体能力頼りで俄仕込みの剣技を振るっているだけですわ。――――
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