トラブルメーカーメーカー
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ていた。
何故此処にいるのか…そんな事は分からないし考えるのも億劫だ。
今はだた、この居心地の良い時間を堪能したい…
そう思っていたのだが、急に誰かが俺の身体を引っ張り、この居心地の良い場所から引きずり出した。
視界に眩しい光が差し込み、俺は思わず泣き叫んだ。
「ほぎゃーほぎゃー!」
………ほぎゃー?
今の俺の声ですか?
「おぉ!コレは随分と元気な男の子だな!」
ん?誰かが俺の側で嬉しそうに話している。
声からして男だ…それにしても近いぞ!
俺は我慢して目をこじ開ける。
するとそこには髭を生やした男が…ものっそい顔を近付け微笑んでいる!
「ほぎゃー!」
ビックリして思わず叫んだのだが、またしても“ほぎゃー!”だった。
何だ?上手く喋れん!
身体も上手く動かせない…つーかどういう状態なんだ今?
何とか頑張って自分の手を見る…
いや違う…コレは絶対に俺の手じゃない!
だって小さいし…その…何というのか…赤ん坊の手だし!
今度は身体を見る…が、身体も赤ん坊だ!
俺の立派な将軍の姿は無い…
男に抱かれている俺の下半身には、新米二等兵が佇んでいた…
嘘だろオイ!
「ほぎゃーほぎゃー!」
違う!“ほぎゃー!”じゃ無い…そうじゃないんだ!
「おぅおぅ…元気に泣いて!ほらマーサ、お前の息子は元気だぞ」
男はそう言うと俺を側のベッドで横になっている女性へと近付ける。
ものっそい美人だ!
「えぇアナタ…アナタの息子は元気ですわ」
ちっ…美人だと思ったが既婚者か…じゃぁ諦めよう。
………ん?
そう言えば、この男はこの女性に『お前の息子は…』って言ったよね?
そして女性の方も男に向かって『アナタの息子は…』って返したよ!?
この2人の言っている対象物って、もしかしたら………俺?
どう見ても身体が赤ん坊で、その俺を指して息子と言い喜ぶ夫婦…
……ん?
これってば……………………………………
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