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異能バトルは日常系のなかで 真伝《the origin》
第二部
第五章 担当精霊
5-1 担当精霊
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恥を晒してる感覚。
だれかっていうかアンタだし、定着してもいないし。
女子四人の見下げた視線に、
「……まあ、あと名前あると誰の異能か分かりやすいし?」
なんか言い訳が始まった。
「……あと、呼びやすいじゃん? 黒?《ダーク・アンド・ダーク》貸して? とか、ちょっと始原《ルート・オブ・オリジン》いい? とか」
「どこが呼びやすいのよ! むしろ長いわ!」
引かれるかと思ったがリールートさんは
「……確かに異能を識別するのに便利だな。それに異能の起源や成長を考えると名を付ける行為はあながち無意味とは言えない」
思ったより普通に受け入れていた。
「安藤くん、そろそろ話を戻しましょう」
「はい、すいません」
「次はいつ会えます?」
ここまでちゃんと? 話を聞いていた安藤が質問した。
「敬語じゃなくていいぞ? 年もそう離れてないしな」
「分かった」
「基本的にはいつでも。電話帳に登録してあるから電話してくれ」
「電話できんの??」
「そんな友達みたいな??」
「あ、ああ」
思わず大声でツッコんでしまった。
精霊を引かせてしまった。
「そうしたら明日の昼過ぎはみなさんどうでしょう?」
もうこの異常に順応した彩弓さんが確認した所、全員オッケーが出た。
明日も講義かー。
必要とはいえちょっとしんどくなりそうな気がした。
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