暁 〜小説投稿サイト〜
異能バトルは日常系のなかで 真伝《the origin》
第二部
第五章 担当精霊
5-1 担当精霊
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たしの兄ですけど……」
「ああ、やはり! それで今どこに?」
「一兄さんなら黒き十二枚の翼《フォールン・ブラック》っていうチームにいます」
「え? ……そうか、同じチームではないのか」

「それがなにか?」
「いや、なんでもない。こちらの話だ」
どうしてそこで一さんの名前が出てきたのか分からないが、特に気には止めなかった。


「それで君達のことは資料で多少知っているのだが、君達はこのバトルについてどの程度知っている?」

「ルールについては桐生さん達からある程度聞きました」


********************


「なるほど、それならばあと話す事は担当精霊の役割くらいだな」

担当はさっきあったバトルの情報連絡や人払い、戦う場所へのワープ移動などもしてくれるらしい。

「基本的にこのバトルは勝ち残り制で対戦相手は対戦が決まるまで開示されない。戦う場所や日時は担当精霊に通知され行われる。これは強制参加だ。ただ奇襲や乱戦も許されることがありこれは委員会が判断するようだ。……ここまではいいか?」

言いつつ、リールートさんは困った顔をしていた。

それもそうだろう、このルール講義に付いていけるのは厨二大好き安藤とハイスペック彩弓さんくらいだから。

ぶっちゃけあたしでも頭がパンクしそうになってきている。
話が複雑化し始めた頃、彩弓さんがノートを取り始めた。
鳩子や千冬ちゃんも覚えられるように配慮してくれているのだろう。
鳩子と千冬ちゃんも最初はノートを取っていたけど鳩子はもうグロッキー状態で、自由人千冬ちゃんはなんかびちゃびちゃのパイナップルを描いていた。
いや酢豚《パイナップル》の絵うまっ??

「……よし。今日はここまでにしようか」
おわったー。

そこでリールートさんがプロジェクションマッピングを空中に投影していた。
映画とかで見るやつだー。
内容はどうやら異能に関するあたし達のデータらしい。


「あとこれは自分からの質問なのだが、……この異能の横に付いてる文字はなんだ? こく……えん?」
「ああ! これはダーク・アンド・ダークって読みます。異能の名前ですね!」

「……なぜ異能に名前を付ける?」
……。

「……よくぞ聞いてくれました。と言いたい所ですが、愚問ですね」
急に調子が変わる安藤に距離を置くリールートさん。

腕を組み遠くを見ながら安藤は言った。
「おれ達はただ戦っていた。その中で誰かがそう呼び、定着しただけです」

……。

なんか変な空気になった。
……なにこの身内の
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